実際に9マスに言葉を書き込み、自分の頭で考えてみましょう。
使い方は、驚くほど簡単です。とはいえ、初めて9マスを手にする方は、その独特のレイアウトに少し戸惑いを感じるかもしれません。「どう使えばいいのかわからない」――それは当然の反応です。残念ながら、学校ではまだ9マスの使い方は教えてくれません。そのうち教科書に載る日が来るかもしれませんが、今のところはまだ載っていない、日本人が生み出した新しい思考法なのです。
最初は少しだけハードルが高く感じるかもしれませんが、一度使い始めてしまえば、それはすぐに手放せない「考えるための道具(思考のツール)」へと変わります。
用意するもの
準備はいたってシンプルです。まず、紙とペンを用意してください。
白い紙のまん中に、正方形の3×3、合計9つのマスを書きます。できるだけ大きく、ゆったりと書くのがコツです。
正方形をきれいに書くのは意外と難しいものですが、円を書くよりは簡単です。何度か書いているうちに、フリーハンドでも自然と整った形が書けるようになります。この思考ツールは、お金もかかりません。紙とペンさえあれば、どなたでも今この瞬間から始められます。
紙は、罫線などのない無地のものがおすすめです。できれば一冊のノートとして綴じられているものが理想的ですが、手元になければコピー用紙でも、裏紙でもかまいません。
たとえば、スターバックスのレシートでも大丈夫です。裏面は白く、幅もそこそこあります。そこに3×3の線を引けば、すぐに頭が動き出します。あるいは、飲食店の割り箸の袋も使えます。のりで閉じられている部分をそっと開き、裏側の白い面を使うのです。少し幅は狭いですが、思考を整理するには十分なスペースです。
紙ナプキンも最高のキャンバスになります。ただし、一度書き始めるとアイデアが止まらず、次々に使ってしまうので注意が必要です。
なんだか飲食店での話ばかりになってしまいましたが、実は飲食店こそ、リラックスしてアイデアが浮かびやすい絶好の「思考の場」なのです。
なぜノートがよいのか
せっかく思いついた大切なアイデアを、付箋やレシートなどの断片的な紙片に書き留めておくのは、実はとてももったいないことです。なぜなら、小さな紙片は散逸しやすく、いつの間にか失くしてしまうからです。
思考は積み重ねていくことで、より大きな知恵へと育ちます。だからこそ、書いた内容が散らばらず、後から見返すことができる「しっかりと綴じられたノート」に書き残すことを強くおすすめします。
