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ゾロ目

今日は11月11日、「1」のゾロ目、しかも4つです。今日のひとことは、昨日、サッカー元日本代表の中村俊輔選手が引退会見があったので、そのことを書こうと思っていましたが、ゾロ目ということで、マネジメントゲーム(MG)開発者の西順一郎先生の「省脳」のことを書きます。

どうして、ゾロ目が省脳なのか。結構深い話なのです。わたしたちは当たり前に電子機器を使うようになりました。数字を入力するときはテンキーです。電話、電卓、パソコン、マンションの入り口にもテンキーがあります。0から9の10通りの数字は身近にあります。

自分だけ使う数字を決めるとき、例えば4桁の暗証番号を決めるとき、スマホの番号を選ぶとき、誕生日や電話番号以外でと言われたとき、困ります。考えます。頭を使います。できればこんなことに頭を使いたくありません。頭は誰かを喜ばせるために使いたいと思います。

西先生のベストセラーに『人事屋が書いた経理の本』があります。西先生は、難しいことをやさしく教える先生です。難解な経理や会計を、どんぶり勘定が得意な経営者にわかるように、会社を(つ)よくするように、MGセミナーを開催しています。毎月のMGセミナーはキャンセル待ち状態です。西先生は学者でありながら営業センスも抜群です。わたしはここに西先生の省脳の秘密があると思っています。

西先生のMGセミナーに何回も通う門下生の携帯電話の番号には、どこかにゾロ目があります。下駄箱やロッカーはゾロ目を選びます。自分で数字を決めるときゾロ目にします。西先生のセミナーでは、ゲームは22分で休憩は11分、ゾロ目です。どうしてでしょうか。

テンキーを使うとき、一つのキーを2回押すと入力できるからです。考えないですむからです。電話をかけるとき相手が少し楽です。同じキーを続けて2回押す、刹那より短いほんの少ない時間ですが、商売はこの積み重ねが大事なんだと、わたしが西先生から学んだと思っています。

今日は同じキーを4回押します。日付を入れるたびに、得した気持ちになれます。

西順一郎「省脳」畏るべし。

中島正雄

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妄想を理想に、理想を現実に

いよいよ、初の商業出版の原稿が最終確認まで来ました。やりとりにメールを使うようになって四半世紀になるというのに、メールのキャッチボールは未だに面倒だと思わされています。

今回の本でわたしがこだわったのは、見開きで左ページに図画があり、右ページがテキスト(本文)になっていることです。右左両方がテキストの場合は、空いているスペースにイラストや写真を入れました。これでページの見開き全てに図画があります。

ページ数は68ページ。文字数は12,000字くらいと少ないです。その分、9マスや81マスの事例を沢山載せました。本は3分で読めるように考えて作りました。

お蔵入りした原稿の中から一つ紹介させてください。

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「紙に書く」
スマホ時代になり、紙に字を書くことが少なくなったと思います。手を使って、どんな字だったのか、きちんと認識しながら書くこと、限られたスペースに指先を器用に使って書くことが新鮮な感じがすると思います。自分の筆跡もわかります。手書きの文字には、そのときの気分が筆跡に現れます。

長い文章を紙に書くことも少なくなっていると思います。スマホやパソコンで書くスピードはとても速く、人間の頭で考えるスピードに合っていないと言われています。手書きのスピードは、人間の頭で考えるスピードにちょうどいいスピードです。自分の頭を使って考えるときは、紙に書くがベストです。手にペンを持って紙に書くことで人間が本来持っている能力を引き出して使うことができます。

「妄想を理想に、理想を現実に」

どんな素晴らしいアイデアでも、頭の中にあるうちは妄想です。頭の中にあることを文字にして紙に書き出して言語化してはじめて、アイデアは妄想から理想になります。

わたしたちは、自分の考えていることを紙に書くことで思考を深めることができます。自分の頭の中にあることを言語化すると自分の考えを俯瞰して客観的に見ることができます。9マスは、ものごとを深く考えることができる構造です。

理想を現実にするには、やるべきことを具体的にしてから行動することです。決して、やみくもに行動してはいけません。早く確実に理想の自分に近づくには、紙に書くことは欠かせない手順です。
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「妄想」と言われたのは、わたしが起業を考えていたときに経営計画の作り方を教えてくれた南後さんでした。南後さんにわたしは、口酸っぱく「妄想ではダメだ」と言われました。わたしは「妄想」という言葉を聞くと今でも南後さんを思い出し、初心に帰ります。

この原稿と差し替えに事例を2つ載せました。

中島正雄

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青色ペンで心が整う

四国・松山の長坂さんから来たメールから、3つ目のポイントです。

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先日、ロフトにこんなポップがありました。
「青はストレスを解消し、集中力を高める」
今は、青のボールペンを持ち歩いています。
M9ノートを開発して頂きありがとうございます。

長坂是幸 拝
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ノートにこだわる人は、ペンにもこだわる人が多いです。今日はスラスラ気持ちよく書けたという日は、何かいいことがありそうです。書き味、書き心地が自分の中にある何かを引き出してくれる感じがします。

長坂さんが今の自分と向き合うために、更に求めて気づいたのはペンのインクの色でした。それは「青色」です。わたしも青色インクのペンを好んで使っています。

「書くプロ」の方たちが、青色の文字を好むことから、青色の文字はわたしたちの思考に影響を及ぼしているといえます。

作家の片岡義男さんは著書『万年筆インク紙』で、「青は認識の色なのだ。認識を思考と言い換えるなら、青は思考の色だ」と言われています。

日本一ハガキを書く坂田道信さんは、ハガキを平均1日30枚、年間1万枚書きます。坂田さん専用の郵便番号があるほどです。坂田さんの書くハガキはひと工夫あって「複写ハガキ」といいます。複写ハガキとは、ハガキの大きさのノートを用意します。ハガキとノートの間にカーボン紙を挟んで、自分が書いたハガキの内容をノートに複写して残こしておく書き方です。ハガキにはカーボン紙のインクが複写されます。坂田さんが選んだカーボン紙の色は青色です。坂田さんに「どうして青色なのですか」と聞くと、「格好いいから」と答えてくれました。青色は黒色よりやわらかい印象を読む人に与えることができると教えてくれました。

サッカー日本代表のキャプテンを務めた長谷部誠選手の著書『心を整える。』の本のインクの色は全ぺージ青色です。さすが!本のタイトル通りです。

青色インクのペンを使って考えると、心が整い、いいアイデア・気づき・発見・ひらめきが起こるのは間違いありません。長坂さん、流石!冴えています。

中島正雄

12月6日発売予定の9マスノートの原稿の最終見直しをこれからします。
本当に発売されて書店に並んだらすごいよね〜

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Insprie the Right Brain.

今月来た長坂さんからのメールの続きです。

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10月1日から、ポケットサイズのM9ノートを毎日持ち歩いています。
まん中に日にちを入れて、一日にやることを書き込んでいます。
今までバラバラだった物事が繋がっている感じです。
その日にやる事、やり残した事、新しい事で空欄が埋まっていきます。

長坂是幸 拝
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この4行は、わたしの理想のM9ntoesの使い方です。

まず、ポケットサイズについて、
ポケットサイズは縦14cm×横9cmです。BDシャツの胸ポケットにちょうど収まるお洒落なサイズです。手の中で馴染みやすいサイズです。これより大きくても小さくてもというサイズです。日本の規格のB6(12.8cmx18.2cm)より横は小さく、縦は大きいです。銀行の通帳と同じサイズです。

このサイズに決めるまで、いろいろなサイズのメモ帳を使い比べました。試作品も作りました。そして、M9notesのポケットサイズは、欧米で主流の”モレスキン”や”FIELD NOTES”と同じサイズになりました。日本の規格でないサイズなので、塩ビの専用カバーも作りました。便利です。

さて、メールの中に「まん中に日にちを入れて、一日にやることを書く」とあります。これものすごく良い使い方です。まん中に日にちが入った9マス全体を眺めて今日やることを考えます。今の自分を考えている瞬間です。頭の中にいろんなことが浮かんで来ます。頭に浮かんだことを1マスに1つ書いて行きます。全部のマスが埋まらなくてもいいのです。全く浮かばない日もあります。9マスに日付しか書けません。そんな日もあります。それがその日の自分です。OKです。

長坂さんは、さらに良いことを言われています。
「今までバラバラだった物事が繋がっている感じ」。
わたしから言わせれば、この瞬間、右脳がインスパイアしています。アイデア、気づき、発見、ひらめき、本来人間が持っている能力を使えてます。素晴らしいですね。

もう一つ、「その日にやる事、やり残した事、新しい事で空欄が埋まっていく」。
空いているマスがあるので自然と何か書きたくなります。これが無地のノートやレポート用紙のような横罫線のノートではそうはなりません。

これだからM9notesを毎日使わずにはいられなくなりますね。
ぜひ、お試しください。

M9notesの「Insprie the Right Brain.」見つけてください。

中島正雄

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本の帯をお願いする

9マスノートの本が12月6日に出ることが決まりました。わたしが初めて出版する本です。出版社からのプロフィールの次は指示は、本の帯でした。ここでいう帯とは、本の魅力を最大限アピールするためにカバーの上から巻く紙のことです。本の紹介やキャッチコピー、宣伝文句が記載されており、帯で読者の興味を引きつける役割があります。出版社から【至急】帯の原稿、”本の推薦文を30文字で簡潔に”という依頼が入りました。わたしは、はじめてのことで、帯も本の著作者が用意するものなのかと思いました。

わたしのはじめての本の帯をお願いしたい先生がいます。でも、急ぎということもあったので、9マスノートの理解者の一人、毎週金曜日にYouTubeで対談をしている松本洋紙店・松本友社長に帯の原稿をお願いしました。すると、松本さんは3つも考えてくれました。あまりにも素晴らしいのと、このままお蔵入りはもったいないので、松本さんが考えてくれた帯の原稿を披露します。

「デジタルからの脱却。アナログ思考には最強のツールです」

「これを使ってアナログ思考で潜在意識に刻まんといかん」

「脳にグイグイ入れる。潜在意識に何度も入れる最強のツールは9マスを使え」

「アナログ」、「刻む」というフレーズから”手書きのノート”を連想させているのかな〜と思ったります。デジタル機器に入力するスピードは、人間の脳がついていけない速さといいます。紙に手書きの速さが、人間の脳が考えるスピードに合っているといいます。(だから、考えるときはスマホよりノートの方がおすすめですとこの本は提案しています)
フレーズの中に「潜在意識」という難しい言葉があります。これ以上わたしが話を進めるといかがわしくなりそうなのでやめます。

実は無事に先生から帯の原稿をいただくことができました。みなさま12月6日を楽しみにしていてください。

中島正雄

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9マスでプロフィールを作る

わたしは何も無いところから何か作ろうと思ったとき、9マスで考えようとするクセが着いています。例えば、文章を書くときは、9マスの東西南北の4つのマスに思いついた見出しを書いて、それぞれの横のマスに考えを膨らまして文章を考えて書きます。そして、後でガッチャンとくっつけて文章にします。

レイアウトに困ったときも9マスを使います。セミナーの案内やおすすめ商品案内のチラシのレイアウトにも9マスを使ってデザインします。困ったときの9マス頼みです。コンピュータリブ社のキャッチフレーズ「やさしくデジタル」を9マスに配置したロゴをワッペンにしてBDシャツの胸に着けていますが、若い女性の方が”かわいい”と言ってくれます。そのことからも意外とうまく行っていると思います。

他にも、お弁当箱におかずを詰めるときや、展示会の商品を陳列するときも、ノーアイデアだったらとりあえず9マスを使うとバッチリです。流石、マンダラの智恵だけあって万能に使えます。そして役に立ちます。

出版社に著作プロフィールを頼まれました。はじめてのことで、さあー困ったと思いました。こういうときは”9マス”の出番です。「9マスで自己紹介をする」9マスのまん中のマスに「(1)どこの、誰?」を書いて、東西南北のマスにそれぞれ「(2)何をする人か、(3)差別化・数量化(100文字)、(4)自分の性格・ポリシー(100文字)、(5)ビジョン(100文字)」を書き込みます。そして、(1)から(5)のマスを文章でつなげてプロフィールを作ることにしました。

ということで、わたしがこの手順で作ったプロフィールです。

中島正雄、1965年千葉生まれ。神奈川県平塚市在住。1998年にホームぺージ作成会社として株式会社コンピュータリブに設立。オフィスは皇居にほど近い東京都千代田区神保町にある。西順一郎先生のマネジメントゲーム研修で9マスノートと出会い、マンダラチャート・マンダラ手帳開発者の松村寧雄先生に仏教の智恵を経営に活かす手法を学ぶ。2001年以来これまでに使った9マスノートは145冊、約4,600ケの9マスを書いた。自社の経営理念を突き詰めた結果、自己実現をして人生を豊かにする人を増やしたい強く思い、2019年にデジタルとは正反対のアナログの9マスノート『M9notes』を開発、インターネットで販売をはじめる。「現在は、ホームぺージ作成と保守、9マスノートと手帳M365の開発と販売、9マスノート術を広める活動に注力している。

いかがでしょうか。
鎌倉学園高等学校卒を入れようかどうか迷いました。

中島正雄

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一切は空。

11月4日、今日は、わたしにマンダラを教えてくた松村寧雄(まつむらやすお)先生の命日なので、松村寧雄先生のことを書きます。

わたしが1998年に起業したとき、毎月、東京の虎ノ門パストラルで開催していた松村先生の「社長セミナー」に通いはじめました。社長セミナーは「仏教の智恵を経営に活かす」がテーマでした。それが縁でわたしたちは、松村先生が開発した「マンダラ手帳」のネット販売のお手伝いをさせていただきました。ですから、松村先生とわたしは毎月1回のセミナーの他に、仕事でも会う機会がありました。他のセミナー受講生から見ると、とても贅沢なことでした。

お亡くなりになる前の一年間は毎月お会いして、松村先生の半生を、”私の履歴書”風にまとめる機会にも恵まれました。松村先生と朝9時から打ち合わせの約束をすると、先生は8時に来ていました。事務所での打ち合わせは1時間もしないで終わりました。そして、朝9時から近くのロイヤルホストで打ち上げのビールを飲むのが定番になりました。打ち合わせの本番はいつもここからでした。お店がランチタイムに変わるころまで、打ち合わせは続きました。

もし、松村先生が今生きていたら、どんなセミナーをしていたのだろうかと考えることがあります。仏教の教えに「因縁」があります。物事には全て原因があって結果があるという教えです。わたしが今、マンダラをベースにした9マスノート『M9notes』を作って販売しているのは、偶然でなく必然だったのでしょうか。わたしの行動は世の中の役に立っているでしょうか。誰かの人生を豊にすることができるでしょうか。

そんなことを考えているといつも、スーツをパッリっと着てネクタイをしめた松村寧雄先生が出てきて、「ガハッハッハッ!」と大きく笑って「中島さん、一切は空です」と一言われて終わります。

書きはじめはもっと違うことを書こうと思っていましたが、こうなりました。松村寧雄先生、ありがとうございました。

中島正雄

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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第3話:繋がり合ってできたもの

10年程前にパリにあるノートルダム大聖堂で、パイプオルガンの生演奏を聴きました。耳で聴いたというよりは、全身で聴いたという方が正しいかもしれません。美しい音は大聖堂中に反響し、私の身体に振動として伝わってきました。随分前のことですが、言葉にできない感情に溢れ、自然と涙が流れてきたのをよく覚えています。

本当に素晴らしいものとは、こういうことなのかと初めて経験した出来事でした。

ゴシック様式で造られた大聖堂は天に向かって高く伸びるような設計。大聖堂内は緻密にデザインされ、一点一点手によってつくられた繊細な芸術で満たされていました。時代を通して技術や知恵を受け継ぎながら、多くの人の手により創り上げてきた壮大な作品の一部を垣間見ることができました。

その中でもアーチ状に高く伸びた窓、その中に光を通して綺麗に映し出されたステンドガラスの絵に心が動かされました。今回ご紹介する服はアーチ状の窓と、そこから流れるように差し込む光から着想を得て製作。前側のアーチ状に深く切り込んだデザインがポイントです。後ろ側の半透明な生地にフレアを入れ動きをだし、差し込む光をイメージしました。

芸術作品のみならず、日常の中であって当たり前となっている全てのモノも、先人達の技術と知恵の積み重ねと組み合わでできています。洋服を製作する際にも、ミシンを動かしたり、スモッキングや刺繍の技法を使いますが、その度にこうした技術を編み出した先人達へ畏敬の念を感じずにはいられません。

歴史という長い観点からみて、知恵や技術、経験、感性を持つ個人がひとつの点だとするとと、それらが繋がり合って素晴らしいものが生み出されています。個人の人生という小さな観点でみたとき、ひとつひとつの出来事が全く関係ないことでも、振り返っていれば繋がっているように。

未来を見て、点を結ぶことはできない。

過去を振り返って点を結ぶだけだ。

だから今していることが、
いずれ人生のどこかで実を結ぶだろうと信じなければならない。

自分の勇気、運命、人生、カルマ、それがなんであれ。 

やがて点と点がつながると信じることで、
たとえそれが皆の通る道からはずれていたとしても、
自分の心に従う自信が生まれます。

これが大きな違いをもたらすのです。

– スティーブ・ジョブズ

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

[ 公式サイト ]
https://maisa.official.ec/

[Embrace your uniqueness]シリーズ

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正方形のパワー

勉強仲間の塩澤貴良さんに9マスノートの事例の提供をお願いしたところ、わざわざ神保町まで来てくれました。塩澤さん愛用9マスノートは、わたしと同じポケットに入るサイズでした。使い終えた直近のノートを5冊を持ち歩いていることも、わたしと同じでした。塩澤さんは、9マスノートを使いはじめて約1年で15冊使ったそうです。今となっては手放すことができない仕事の道具になっています。

塩澤さんの9マスノートの一番の使い方は、毎朝45分ある経営がテーマのネットセミナーの受講メモです。9マスノートの見開きに、45分のセミナーをまとめまる技を身につけました。使いはじめのころは、左の9マスが埋まると、今度は右のページにリスト形式でメモをしていました。これではなんかしっくりこないと思いはじめ、右ページにも自分で正方形のマスを書いて、その中にセミナーのメモを入れるようになりました。塩澤さんの9マスノートのセミナー受講メモは見開きにたくさんの正方形があります。

たまたま1年前のメモを見せてもらい、最近のメモと見比べると、マスの中の文章が少ない文字数で読みやすく書かれていると感じました。小さなマスに書くことで、セミナーで聴いたことを自分の頭で要約して言語化する技も身につけていました。

他にも、まん中のマスを空けておいて、あえて、セミナーを聴いた後に自分でタイトルを考えて書いたり、逆方向から9マスを見て、セミナーの裏にあるのは何かを考える技もあるようです。これが、9マスノートの見開きに、マスをどんどん増やして書く”塩澤式”の使い方です。

塩澤さんは今まで、字が汚いという理由からノートに手書きでメモをするのが苦手でした。手書きでメモしたノートを見返すことなどありませんでした。でも今は、メモが書き込まれた9マスノートが、自分の頭の中の外付けハードディスクになっています。仕事で自分が人前で話をするときにノートを見返すようになりました。塩澤さんは、正方形のパワーを使い、頭の中で散らかった思考を整理する技を身につけ、確実にパワーアップしています。

正方形は線で閉じられた、どこから見ても正方形の美しいデザインです。わたしたちは正方形のパワーで 本来自分が持っている能力、気づき、発見、ひらめき、を引き出し、日常の生活をもっと豊かにしていくことができます。

中島正雄

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ヘルベチカ

ヘルベチカと聞くと、小説の主人公の名前か、はたまた高級な海外のブランド名と思いますが、フォントの名称です。フォントとは、印刷する文字やパソコンやスマホの画面に表示する文字の形(デザイン)の名称です。フォントの種類とその数は果てしなくあります。ヘルベチカはその中でも、世界中で最も愛される美しい書体です。

ポスターやチラシ、冊子や手帳など文字で構成される印刷物は、使用するフォントによって読み手に与える印象が変わります。固いイメージの書類には固いフォント、やわらかいイメージの書類にはやわらかいフォント、注意を促すポスターは”気をつけて!”と訴えかけるようなフォントをデザイナーは選んで使います。というようにフォント選びは重要です。

初代の手帳『M365』のページの中は、「月、火、水、」などの日本語は使いませんでした。全て英数字にしました。初代の手帳にわたしが選んだフォントは、コンピュータの黒い画面で使われているフォント、ゼロ「0」のまん中に「・」があり、ゼロとオー「O」が見分けが分かりやすいフォントでした。

このフォントを手帳に使ったところ、まん中に「・」があるゼロを見るのが初めてだという方が多かったのです。このようなフォントを使った手帳はありませんでした。文具・手帳デザイナーの方に意見を聞く機会がありました。「この手帳は、フォントが形にしてもサイズにしても主張しすぎている」と言われました。「もっと手帳を使う人の目線でフォントを選んだ方がいいのでは」というアドバイスをもらいました。

3代目の2023年版は、フォントサイズを2ポイント小さくしました。これでスケジュールを書くスペースが広がりました。2日連続、3日連続などの横線を引いて書くスケジュールが書きやすくなりました。日付のすぐ横に書くこともできるようになりました。フォントは日本語も英数字も等幅のGoogleとAdobeが共同開発した「NOTO Sans Japanese(ノト サンズ)」を使いました。フォントのセッティングに一番苦労したページは、見開きで一年間を見渡せる「曜日優先カレンダー」でした。何度も文字のサイズ、文字間、行間を調整した甲斐あって、美しいぺージになったと思います。

3代目『M365』は、文字が主張しないデザインに仕上がっています。この手帳を使う人の顔を思い浮かべながら、手帳を使う人が快適に、いいスケジューリングができるように願いを込めて作りました。どうか、手帳『M365』にたくさんスケジュールを書いてください。

中島正雄