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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第4話:かいて、あわせて、たのしむステップ

考えていることや、気持ちを整理するために、思いつくまま手帳になにかを書き綴る日があります。頭ではこうと決めつけているために、本当の自分の気持ちに気づくことが難しい。そのような時に手帳に自分の気持ちを書くことによって、自分の本心に気づくことができることもあります。また気持ちを書きだすことで、高まっていた気持ちが落ち着き、客観的に自分をみる機会を得ることもできます。そうしたプロセスは、デザインをする上でも同じことがいえると思います。

たくさんのスケッチや言葉が書き込まれた一冊の手帳があります。

それはデンマークでデザインの勉強をしている時に、身の回りにある木や花、窓、机、花瓶、貝殻、ペンなどのたくさんのスケッチをとったことからはじまりました。ひとつひとつのスケッチに対して何通りものデザインを起こし、また起こしたデザインを組合せて試行錯誤を繰り返します。そうして生まれてくるものは、自分の想像を超えているときもあり、その過程はとても楽しく面白いものです。

たとえば、松ぼっくり。1つの松ぼっくりのスケッチから派生し、自由に気の向くままに絵を描いていきます。

これはオークの実。これも同様に、絵を自由に描いてみます。

松ぼっくりとオークの実を組み合わせたらどうなるのだろう、、、

なんとも可愛らいしものができた、刺繍にしよう!こんな感じで、なにかをカタチにしていきます。

文章を書いているときもそうですが、手を動かしてなにかを描いているとき、自分が思ってもいなかったものが生まれるときがあります。またその時にトキメクことがないものでも、数年後見返した時に心に響くものを改めて発見する時もあります。

たくさん描いて、組み合わせてみて、そのプロセスを楽しんでみる。

そうして生まれたものが、誰かのもとへ届き、誰かの楽しみになる。そんなステップを踏んでいきたい。

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

[ 公式サイト ]
https://maisa.official.ec/

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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第3話:繋がり合ってできたもの

10年程前にパリにあるノートルダム大聖堂で、パイプオルガンの生演奏を聴きました。耳で聴いたというよりは、全身で聴いたという方が正しいかもしれません。美しい音は大聖堂中に反響し、私の身体に振動として伝わってきました。随分前のことですが、言葉にできない感情に溢れ、自然と涙が流れてきたのをよく覚えています。

本当に素晴らしいものとは、こういうことなのかと初めて経験した出来事でした。

ゴシック様式で造られた大聖堂は天に向かって高く伸びるような設計。大聖堂内は緻密にデザインされ、一点一点手によってつくられた繊細な芸術で満たされていました。時代を通して技術や知恵を受け継ぎながら、多くの人の手により創り上げてきた壮大な作品の一部を垣間見ることができました。

その中でもアーチ状に高く伸びた窓、その中に光を通して綺麗に映し出されたステンドガラスの絵に心が動かされました。今回ご紹介する服はアーチ状の窓と、そこから流れるように差し込む光から着想を得て製作。前側のアーチ状に深く切り込んだデザインがポイントです。後ろ側の半透明な生地にフレアを入れ動きをだし、差し込む光をイメージしました。

芸術作品のみならず、日常の中であって当たり前となっている全てのモノも、先人達の技術と知恵の積み重ねと組み合わでできています。洋服を製作する際にも、ミシンを動かしたり、スモッキングや刺繍の技法を使いますが、その度にこうした技術を編み出した先人達へ畏敬の念を感じずにはいられません。

歴史という長い観点からみて、知恵や技術、経験、感性を持つ個人がひとつの点だとするとと、それらが繋がり合って素晴らしいものが生み出されています。個人の人生という小さな観点でみたとき、ひとつひとつの出来事が全く関係ないことでも、振り返っていれば繋がっているように。

未来を見て、点を結ぶことはできない。

過去を振り返って点を結ぶだけだ。

だから今していることが、
いずれ人生のどこかで実を結ぶだろうと信じなければならない。

自分の勇気、運命、人生、カルマ、それがなんであれ。 

やがて点と点がつながると信じることで、
たとえそれが皆の通る道からはずれていたとしても、
自分の心に従う自信が生まれます。

これが大きな違いをもたらすのです。

– スティーブ・ジョブズ

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第2話:茶室の中で見つけたもの

京都へ行った時に、ある茶室で掛け軸を見つけました。

お茶を頂きながら、その空間を楽しむ。畳や木の温もり、掛け軸、襖の向こう側に広がる日本庭園。心地よく耳に入ってくる自然の音色、竹の音、抹茶を点てる音。全ては外界から来たお客様のため、この瞬間を最高にもてなす徹底した空間作りがなされていました。

中国から仏教と共に伝わった掛け軸は、「掛けて排する」ことに用いられ、はじめは拝む対象だったそうです。室町時代以降、貴族や有力武士が茶室に掛軸を飾り、鑑賞しながらお茶を楽しむようになりました。この頃から掛け軸の人気が出て、拝む対象からお客様のことを考えて楽しむアートとしての役割を担うことになりました。お客様の地位やその時の季節、時間などを配慮して飾る掛け軸を選び、どのような空間であるのを演出するようになったそうです。

「一期一会」

路地ヘ入ルヨリ出ヅルマデ、
一期ニ一度ノ会ノヤウニ、
亭主ヲ敬ヒ畏ベシ

山上宗二「山上宗二記」より。千利休の言葉として記載。茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味。

お客様のことを考えて、たった一度の機会に対して素晴らしい空間を作り上げる。その一つの要素に、視覚的アートとしての掛け軸の存在はとても大きかったことは容易に想像ができます。その場にいる人皆が満足できる空間を、歴史と共に作り上げてきた日本の文化は品があり綺麗なものだなと感じます。

その掛け軸からインスピレーションを得て、長方形に一つ一つ花の手刺繍を施しコートに落とし込みました。着ている人、その姿を観る人も楽しめる。また、壁に掛けてもその場を満たす掛け軸の様な作品に仕上げました。

花は自然界で生き抜くために形や色を長年に渡って変化させ、独自の個性を放っています。また、そこから生き抜いた結果の証という強さと、上品な美しさを感じとることができます。

心を動かされる掛け軸と花の組み合わせ、それを落とし込んだコートの後ろ姿に誰かの心が満たされることを祈って。

佐野舞華

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第1話:自分の中の旅

考えや感情を手帳に書き留めることから、自分と向き合う旅が始まるかもしれない。

20歳の頃から、経験したことや出会った人を通して感じたことや得た知見を手帳に書き留めてきました。たまに見返す”過去のワタシ”は時に拙く浅はか者で、時に大胆で勇気がある冒険者で、時に悩む者でした。その当時持っていた価値観を今でも握りしめているものもあるし、いつの間にか無くなってしまったものもあります。

自分と向き合うとは、どういうことなのか。ありのままの自分を受け入れるとはどういうことなのか。そういったことをいつも考えてきました。

その答えは、手帳に記されていた”過去のワタシ”と今の私との対話にあったと思います。丁寧に書かれた文字、殴り書きをした文字、感情に任せて書いた文字で埋め尽くされている自分だけに向けて書かれた本は、私自身と向き合う為の最高の教科書でした。

自分の中を旅をして、その中で見つけた価値観を大切にして行動する。自分という人間と向き合い、自分が好きな自分を創造し続けられるように。それが、自分という個をあたためていくことだと気づくことができました。

私は自分と向き合う過程を通して、生涯したい仕事とは何かを考えたとき洋服を作ることに辿り着きました。袖を通してくださる方のことを考えながら製作することは、何よりも楽しい時間です。

どんなものにも美と真実がある。
思慮がうんと深くなれば、あらゆるものに、どんな些細なものにさえも美と真実を発見できるようになる。多くの人が見過ごしているありふれた事柄にも、真実と永遠の姿を見る目を持つようになるのだ。たとえば、雨の雫。蝶の羽。蜘蛛の巣。流れる雲。そこかしこにある全ての自然に。

ー ヘッセ ー

ブランドコンセプトはEmbrace your uniqueness。個性をあたためるという意味です。

日常の中に溶け込んでいて見過ごしてしまいそうなことから、美しさを発見することが好きです。例えば、同じものがあったとしても、それぞれが環境によってカタチは自ずと変化し、そこで繰り広げられる物語は全て異なります。その違いから、ユニークが生まれます。

私はこうして出会った日常からインスピレーションを得てデザインをしています。皆それぞれの人生の物語があり、誰一人として全く同じ経験や思いを抱えている人はいません。それこそがユニークであること、そこに焦点をあててみるというメッセージを込めています。一見何もなさそうな道でも、よく観察してみると面白いものや綺麗なものにありふれているように、自分の中にも綺麗なもの、素敵なもの、面白いものがありふれています。そこを自分の中の旅を通して見つけ、大切にしていくことが、日々を豊かに生きれる一つの方法なのだと思うからです。

手帳に書き留め何度も見返すことで、自分が大切にしている価値観や、本当にやりたいことに気づくことができ、また新たな発見があるかもしれません。

佐野舞華

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

[ 公式サイト ]
https://maisa.official.ec/