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日本人でよかった

『M365』専用のトードーバックを作っていただくことになりました。今からとても楽しみです。

トードーバックは限定販売です。DMに案内を入れたいと思っています。

一切は空。

日本人は行列を作るのが得意です。わたしは並び方を教えてもらった記憶がありません。駅のホームでも、車で車線を合流するときも、飲食店の店前でも、順番待ちで並ぶことに文句を言っている人を見かけません。その理由を、精神科医・越智啓子先生著『無限のゼロ・パワー』を読んで知りました。

越智先生の著書によれば「日本人は生まれ変わる国の一番人気で、生まれるときに、行列を作って生まれて来ているそうです。だから、日本人は、行列を作るのが得意なのです」「それも一番人気の日本に行列してまで、選んで日本にいることは、とてもラッキーなこと」とありました。今を生きるわたしたちに、生前に記憶はありませんが、なるほど日本人のDNAの一つなんだと、納得してしまいました。

わたしの松山にいる知人・長坂是幸さんが自身の経験を本にした『1964年に僕が見た世界・ヒッチハイクとアルバイトで40カ国の旅』の中での、約60年前のフランスでの出来事です。
(ちょっと長めに引用)
フランスで初めての私設囲碁研究所は、ドイツから来た若いヴァーデンがやっていた。名前ほど、彼の腕は大したことはない。一緒に食事をすると安くあがるというので皆で金を出し合ってつくることになった。僕は(長坂さんは)女性に親切なものだから「手伝おうか」と言うと、「いいわ、いいわ」と言う。有り難い。久方ぶりに温かい飯が食べられる。(長坂さんはヒッチハイクでヨーロッパを旅しています)見ていたイギリス人が驚いて、「あの娘たちはよく働くな。前から知っているのか?」「いた、今日会ったばかりさ」「へえ、知らない人の食事の世話までするのか」
「それが日本人の女性さ」僕ば得意だった。
(引用ここまで)
長坂さんの得意げな顔が目に浮かびます。小泉八雲も言っている通り、日本の女性、日本人は世界一です。

天気予報どおりに晴れていたけれど夕方に雨が降ってきて買い物をしたとき、紙袋に丁寧にビニール袋を被せてくれます。わたしが知っている百貨店では、店内のBGMが「雨に唄えば」に変わると、外は雨が降り始める合図です。店員は、紙袋にビニール袋を被せてお客さまに渡します。そんなことを思いつくのは日本人だからでしょう。

雨が降って、改めて日本人に生まれてよかった〜と思っています。

中島正雄

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仏教つながり

2021年に東京・杉並でファッションブランド『mäisa』を立ち上げた、佐野舞華(さのまいか)さんと、打ち合わせをしました。mäisaのブランドコンセプトには「ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行く」という思いが込められています。佐野さんは、自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしています。

佐野さんは祖父がテイラーだったことから、幼少のころから生地に囲まれて生活をしていました。自分のブランドを創りたいという夢を叶えるために、洋裁の専門学校へ行きます。自分のブランドを立ち上げるまでに、デンマークに行って糸の作り方から洋裁に関する学びを深め、本物のヨガを探しにインドまで行きました。彼女の得意技は、ひと針ひと針手縫いで仕上げていく、生地に立体感のある模様を作り出すスモッキングという技術と、10坪の部屋いっぱいにストックしている生地の中から、お客さまに合った生地を選ぶことです。彼女は今のところ、デザイン、パターン、生地の選定、縫製、タグつけ、お客さまのお手元に届くまで、全てを一人で行っています。

mäisaのブランドコンセプトには所々に、今の自分を見つめる”仏教の智恵”があります。9マスノート『M9notes』のベースは、仏教の最終バージョン”密教”のマンダラなので、こちらも”仏教の智恵”です。そしてこの度、佐野さんはM9notesのコンセプトに共感してくれて、手帳『M365』専用のトードーバックを作っていただくことになりました。今からとても楽しみです。

トードーバックは限定販売です。DMに案内を入れたいと思っています。

一切は空。

中島正雄

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マスに書いたことが実現する

松本友さんの縁で知り合った出版社から、「発売日が12月16日(金)に決定いたしました」とメールがありました。「出版」は、わたしの”夢の81マス”の1マスです。もし、本当に出版できたならば、わたしは夢に近づいたことになります。この週末は本に入れる図をイラストレータで作ったり、M9notesを使っている方にお願いして事例を集めています。

ここまで来た経緯は、今年のはじめに、9マスノートを初めて使う人向けに、『9マスノートで夢を叶える』というタイトルで、ワープロソフトのワードを使い、A5サイズで64ページの冊子にまとめました。それをamazonの「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で、電子書籍とペーパーバック(印刷した本)をセルフ出版しました。文字数は1ページ500字程度で、全部で1万2千字くらいです。本の構成は、見開きで左ページが絵図、右ページが本文(テキスト)になっています。わたしは、本を作るならこういう本を作りたかったのです。

わたしは、出来上がった冊子を出版社に売り込みに行きました。直ぐに出版しようということにはなりませんでしたが、可能性はあるということで、楽しみに待っていました。2ヶ月くらい経って、出版社からテキストと9マスノートを合体して書籍にしてはどうかという提案がありました。それはいいアイデアでした。

もし、本当に予定通り本ができて出版することになれば、出版を目標にしてから4年かかって実現します。沢山の人との縁と出会いと支えがなければ実現できなかったことです。しかも、81マスに書いたことが実現することを身を以て証明することができます。

何よりうれしいのは、9マスノートを使って人生を豊かにする人が増えることです。わたしも9マスノートで人生が豊かになっている一人です。

中島正雄

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縁で成長

横浜でラーメン店を経営している多田誠さんのご縁で、新橋にある印刷屋の河内屋・國澤良祐さんとお会いするこができました。國澤さんはノートも作って販売もしています。國澤さんが作ったノートを手に取って拝見すると、ノートにPP(薄いビニール)のカバーが着いていました。わたしは國澤さんに「このカバーいいですね」と言いうと、國澤さんは「そうなんです!袋に入れてしまうと、ほとんどの人は袋を捨てますから、もったいないと思って、これいいでしょ」とニコニコして言いました。

浅草橋にある老舗のノートメーカーに行ったとき、社内でパートさん風の女性が二人で、手作業でノートをPP袋に入れているのを見ました。そのときわたしは、M9notesを小売店に出荷するときは、こうすればいいのだと思いました。わたしは、ノートを買ってくれたお客さまは、どうせPP袋は捨ててしまうのに、わざわざノートをPP袋に入れるのはもったいないと思うようになりました。ノートをPP袋に入れるたびに、いけないことをしているのではないかと思うようになっていました。

わたしの仲のいいケーキ屋さんに阿木泰史さんがいます。阿木さんがケーキを作っている所にお邪魔したときのことです。ショートケーキ一の上に乗っている小さい金色の紙のことをケーキピックといいます。間違いなくケーキを買った人は、この紙は食べません。阿木さんは、出来上がったケーキ一つ一つにケーキピックを乗っけながら「中島くん、これお金を乗っけているの同じなんだよ」とこぼしていたことをわたしは今も忘れません。

わたしも阿木さんと同じことをしていると思っていたところに、國澤さんの所でノートのPPのカバーを見つけました。これなら、ノートを買ったお客さまも、もしかするとカバーを着けたまま使ってくれるかもしれません。わたしは國澤さんに「このPPカバーをわたしも買うことができますか」と尋ねると、「できます、できます。後でこのカバーを作っている社長さんをメールで紹介します、わたしからも連絡しておきますので、國澤さから聞いたと連絡してみてください」。さすが、出来る人は行動が早い!

國澤さんからメールが来て、電話をすると「國澤さんから聞いています、今から神保町までお伺いします」。「えぇー」「すごい、本当ですか」。来た球をレシーブしたと思ったら、直ぐに打ち返された感じです。昔のやりとりの感じです。

ということで、M9notesはPPノートカバーを装い、みなさまのところへ行くことになりました。縁で成長することができました。

中島正雄

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[Embrace your uniqueness~ファッションブランドmäisaの服のこと~] 第2話:茶室の中で見つけたもの

京都へ行った時に、ある茶室で掛け軸を見つけました。

お茶を頂きながら、その空間を楽しむ。畳や木の温もり、掛け軸、襖の向こう側に広がる日本庭園。心地よく耳に入ってくる自然の音色、竹の音、抹茶を点てる音。全ては外界から来たお客様のため、この瞬間を最高にもてなす徹底した空間作りがなされていました。

中国から仏教と共に伝わった掛け軸は、「掛けて排する」ことに用いられ、はじめは拝む対象だったそうです。室町時代以降、貴族や有力武士が茶室に掛軸を飾り、鑑賞しながらお茶を楽しむようになりました。この頃から掛け軸の人気が出て、拝む対象からお客様のことを考えて楽しむアートとしての役割を担うことになりました。お客様の地位やその時の季節、時間などを配慮して飾る掛け軸を選び、どのような空間であるのを演出するようになったそうです。

「一期一会」

路地ヘ入ルヨリ出ヅルマデ、
一期ニ一度ノ会ノヤウニ、
亭主ヲ敬ヒ畏ベシ

山上宗二「山上宗二記」より。千利休の言葉として記載。茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味。

お客様のことを考えて、たった一度の機会に対して素晴らしい空間を作り上げる。その一つの要素に、視覚的アートとしての掛け軸の存在はとても大きかったことは容易に想像ができます。その場にいる人皆が満足できる空間を、歴史と共に作り上げてきた日本の文化は品があり綺麗なものだなと感じます。

その掛け軸からインスピレーションを得て、長方形に一つ一つ花の手刺繍を施しコートに落とし込みました。着ている人、その姿を観る人も楽しめる。また、壁に掛けてもその場を満たす掛け軸の様な作品に仕上げました。

花は自然界で生き抜くために形や色を長年に渡って変化させ、独自の個性を放っています。また、そこから生き抜いた結果の証という強さと、上品な美しさを感じとることができます。

心を動かされる掛け軸と花の組み合わせ、それを落とし込んだコートの後ろ姿に誰かの心が満たされることを祈って。

佐野舞華

mäisa代表

佐野 舞華

さの まいか

2021年に東京でファッションブランドmäisaを立ち上げる。mäisaのブランドコンセプトは「Embracce your uniqueness」。ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行くという思いが込められている。自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしている。

[ 公式サイト ]
https://maisa.official.ec/

[Embrace your uniqueness]シリーズ

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マイツールの縁

何年前かの暮れ、会社の大掃除をしているところに、ぬボーッと見知らぬ顔の男の人が入って来ました。突然現れたその男は年の瀬に「”マイツール”を教えてほしい」と言いました。マイツールとは、とてもレアなパソコンのソフトウエアで、もう売ってもいなければ、参考書もましてやマニュアルもありません。ホームページで検索すれば、少しは情報を拾えるかもしれないけれど、何も知らない人が使い始めるのは至難の業だと思います。

わたしの人生はマイツールで変わったといってもいいでしょう。わたしが、今、ホームページ作成を生業にしているのも、9マスノートを作っているのも、系譜を辿ってみるとマイツールがもたらした縁なのです。マイツールはまず、マネジメントゲーム(MG)の西順一郎先生を知らないと使いこなすことは出来ないでしょう。逆に、西先生のことを知れば知るほど、マイツールを使いたくなります。突然の訪問者も西先生の信者でした。納得が行きました。わたしは、西順一郎とマイツールというキーフレーズを聞けば、追い返すわけにはいかず、掃除をやめて1時間くらい話し込んでしまいました。これが、松本洋紙店・松本友さんとの縁のはじまりでした。

それから月に1~2回、神保町の狭い部屋に、松本さんが参加希望者を5、6人集まって、マイツール勉強会がはじまりました(今はただの飲み会)。わたしにとっては、みんな初めて会う人ばかりだったけれど、MGがベースにあるからなのか利他の精神というか、互恵力があって、いい波動を感じました。その中の一人にラーメン店の経営者・多田誠さんもいました。

多田さんは、わたしが9マスノートの販路に困っていると、新橋にある印刷屋でノートも作って販売している河内屋・國澤良祐さんの所に連れて行ってくれました。國澤さんもかなりのアイデアマンでした。学生時代にバックパッカーで行ったイギリスで経験したクラフトビール造りを体験し、いずれ自分でもやりたいという思いを抱いていました。そして、コロナで激減した印刷の仕事の加え、印刷工場の1階に自家製ビール工場「KUNISAWA BREWING」を立ち上げました。ラーメン屋の多田さんと印刷屋の國澤さんの縁を結んだのは、冷蔵庫メーカーのイベントでした。わたしは國澤さんと会った瞬間に、この人と何か出来そうな気がすると感じました。新しい縁のはじまりです。

このコラムにいつも「いいね!」を押してくれる人の一人に荒川博邦さんがいます。荒川さんはマイツールを作った人です。荒川さんがマイツールを作ってくれたから今のわたしがあります。さっき「マイツールを教えて欲しい」というメールが入りました。わたしは今日もマイツールから縁をいただいています。

中島正雄

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人生が豊かになる詰め合わせ

今年こそ、手帳『M365』を完売したいためにダイレクトメール(DM)を考えています。こういうときは、”9マスノート”に向かって、「DMで伝えたいことは何?」「なんのためにDMをするのか?」と自分に問いかけ、頭に浮かんだことを頭の中から外に排出するを繰り返しながら考えます。

一番はじめに浮かんだことをまん中下のマスに書きます。「手帳『M365』」でした。次に浮かんだことは、まん中左のマスに書きます。「M9notes」でした。3つめに浮かんだことをまん中上のマスに書きます。「夢の山を作る教室」でした。ここまでは意外と早く、スラスラと出てきました。9マスあるので9ケくらいは書き出したわけです。全部のマスとはいわないまでも、まん中と前後左右のパワースポットの4マスには書きたいのです。

考えに詰まったときは、一度、9マスノートから離れて、外に歩きに行くことにします。歩いているときも、頭の中に9マスがあります。わたしは、「そもそも、どうして手帳を作ったのかな~」とか「何のためにやっているんだろか」とか「金儲けのためなのか」とかそんな方向に考えが進んでいきます。DMは透明な袋に入れて、開封しなくても中に何が入っているかわかるようにしたいと考えています。見える部分が魅力的ならば、開封して中を見てくれるはずです。

4つめは「夢を叶える9マスノートの書籍出版(予定)」にしました。まだ、9マスのまん中のマスと4つの角のマスが空いています。9マスをジーっと見て閃いたのは「人生を豊かにする詰め合わせ」というフレーズでした。手帳は人と会う約束を書く道具。人と会うことで人生が豊かになります。夢を叶えるために9マスノートは役に立ちます。自己実現は人生を豊かにします。そうだ、DMのテーマは「人生を豊かにする詰め合わせ」だと思い、まん中にそう書きました。

家にギフトボックスが届き、箱を開けてみると9マスに仕切られていて、人生を豊かにするギフトが詰め合わせになっています。わーぁ素敵!という風景が目の前に浮かびました。そこで、もう一つ”おまけ”を考えました。「どんな2023年にしたいか」を考えるシートを入れることにしました。こんな詰め合わせのギフト、欲しくありませんか。「人生を豊かにする詰め合わせ」ギフトセットをご希望の方はわたしまで連絡ください。贈ります。

中島正雄

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一目で一年間を見ることに成功

3代目の2023年版の手帳『M365』の一押しは、一年間を一覧で見ることができる「曜日優先カレンダー」です。曜日優先カレンダーとは、縦軸に月~日の”曜日”が、横軸に”月”があり、中に”日にち”がある3次元のカレンダーです。手帳によくあるのは、縦軸に曜日、横軸に月日のもので、そして、多くは土日の背景が色がついていて、カレンダーは不規則なパッチワーク模様のようになっています。曜日優先カレンダーはというと、土曜日は一直線、日曜日も一直線で規則的にかつリズミカルに色が付けられていて、見た目が落ち着きのあるとても美しいカレンダーです。

このカレンダーのおすすめの使い方は、これから先の一年間の決まっている予定と、”決まっていない予定も全部入れて、どうしようかと”スケジュールを決めるために使います。決まっている予定は、誕生日、記念日や大会などの日付で決まるイベントだったり、毎週火曜日の夜とか、毎月第2に土日あるなどの曜日で決まるイベントを書き込みます。次に、ありそうな予定、春先の総会や、運動会、挨拶回り、一週間の出張や、2泊3日の家族旅行など連続の予定も入れやすいです。

ここまで書いてカレンダーを見ると、一年間、意外と規則的に行動しているとか、休みばっかりだとか、もう空いている日はこれだけしかない、ということに気づくでしょう。子どものころ一日がが長ったけれど、鳥の目で、俯瞰して一目で一年間を見渡すと、一年がとても短く感じるでしょう。

その他にもスケジュールは上手く行くように、大安、友引とか、一粒万倍日とか、新月の日など月の満ち欠けの周期など様々な外的要因を加味して意思決定されていくのではないでしょうか。

わたしは、この曜日優先カレンダーを美しくしたかったのです。美しいカレンダーで、いい未来を意思決定を提供したいと思っています。『M365』のまん中に短いページを挟む独特なページングを利用して、初代と2代目のでは出来なかった一目で一年を実現したいと考えました。文字を小さくしたり、書き込むスペースを狭くしてー年を人目に収めるのでは意味がありません。見た目が美しくなければなりません。

3代目で、使用するフォント(文字)とスケジュールを書くスペースを調整して、一目で一年を実現することが出来ました。わたしは、出来上がっててきた手帳を開いて、真っ先に曜日優先カレンダーを見ました。これは美しいの一言でした。あまりにも美しくて、わたしはまだ何も書き込むことが出来ないでいます。このカレンダーは他の手帳にはありません。わたしは、この手帳を使って、人生を豊かにする人が増えるのではないかと思うと、わくわくしています。

中島正雄

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オーラを放つ81マス

81マスとは、正方形の3×3の9マスのまん中に”自分の夢”を書いて、それをさらにまわりに8ケの9マスに展開して、”自分の夢を叶えるには、自分は何をすればいのか”をひたすら自分に問いかけながら、自分の夢が叶う道のりを深く考えていきます。頭に浮かんだ言葉を小さいマスに入るように、短いフレーズにして1マス1つずつ、手書きで書いていきます。

レポート用紙のように白い紙に横罫線が引いてある紙より、正方形のマスが秩序を持って並んでいる紙の方が、閉じられたマスを埋めたくなるという人間が本来持っている機能も手伝って、深く考えることができます。最初は81ケもと思うかもしれませんが、これが書き始めてみると意外と短時間で書き込むことができます。集中力も発揮して、書き上がったときの爽快感、達成感は例えよう無い気持ちよさがあります。この理屈を利用して、自分の夢の実現を81マスに書いた事例が2つ届きました。本来、81マスは他人に見せるために書くモノではないのですが、他人がどのように書いているのかが気になるのは、誰もが思うところでしょう。

今回、届いた事例はいずれも女性からです。まん中のマスに「プロテスト合格」と書いた19歳と、「自分創りSTART」と書いたディズニーダンサーに憧れてダンスを始めたダンス歴38年の方です。わたしは、どの81マスを見るたびに81マスから放たれるオーラを感じます。

わたしは81マスを見て、どこのマスから書いたのかな〜と想像します。1マスには余計な言葉を削ぎ落として文法無視のフレーズにして書きます。中には自分で言葉をつくる方もいます。ユーミンと同じ”日本語と格闘”を楽しんでいる様子がわかります。今回の81マスからも「自分創り」というフレーズです。ひらがなで「自分づくり」、漢字だと「自分作り」「自分造り」とあります。「創り」と書いたところに、その人が見ているこれから先の景色が、わたしにも見えてくるようです。

まん中に「ジーパン屋になる」という夢を書いたウドノさんが書き出した81マスの中で一番お気に入りは「笑」でした。見た目は漢字一文字だけれど、一文字ではないのだ。1マスに書かれた短いフレーズには、目に見える文字の部分と、削ぎ落とした見えない文字が表現されています。81マスからオーラを感じるのは、前向きなフレーズということもあるけれど、きっと文字にしなかった見えない思いがあるからのような気がします。

中島正雄

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19歳の夢

秦あかりさん(19歳)の夢は、女子プロゴルファーになってアメリカツアーに参戦することです。彼女に聞いてみると、この夢は小学2年生のとき、アメリカで活躍するアイちゃんこと宮里藍選手をテレビで見て、その夢を抱きました。お母さんに「プロゴルファーになりたい」という夢を話して、ネットで調べてコーチを探しました。隣町にコーチが見つかって、そこの門下生になり、現在に至ります。

彼女を見ていると、気負っている感じが全くしません。わたしからすれば、少し物足りなさを感じたりもしますが、自然体で、まわりも楽しませながら、自分もゴルフを楽しんでいるような感じがしました。これまでのプロになる選手のイメージは、小さいころから親がスパルタで育てるか、養成学校のような全寮制の私立の学校に入り、朝から晩まで練習漬の日々を過ごすのがマストのような気がします。

彼女はそのどちでもありません。アメリカツアーに参戦するという目標から、英語を勉強しているといいます。大学も英語中心。アルバイトはゴルフ場のキャディーをはじめました。全て、プロになってアメリカのゴルフツーに参戦するためです。彼女には明確な夢があります。彼女は、夢を叶えるためにやるべきことが明確にしていました。それも、アメリカで活躍している大谷翔平選手に影響され、夢を81マスに書いてい、大谷選手と同じように壁貼って毎日見ています。

今年のプロテストは初日に緊張してしまいスコアを崩し、2日目、3日目でも挽回することができずに終わりました。一年に一度のプロテストは来年です。岡本綾子も知らない女子プロを目指す19歳は、少しずつ夢に近づく努力をして、気負わずにベストを尽くしています。

中島正雄