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アイデアは逃げ足が速い

アイデアというものは、「良いアイデアを出そう!」と意気込むと出てこない。
逆に、何も考えていないような無防備なときに、ふっとやって来るから厄介です。
そんなアイデアを、うまくキャッチしておきたい。

最近、朝、駅まで歩いているときにアイデアがふと降りてくることが増えました。
「そうだ!この提案をしよう」とひらめいたり、「今日はあれをやらなくちゃ」と思い出したり。
忘れていたことが急に浮かぶこともあれば、コラムの原稿のアイデアが突然降ってくることもあります。

ところが、「あとでメモしよう」と思っているうちに、すっかり忘れてしまう。
電車に乗ったころには、ついさっきひらめいたことが思い出せません。

「あのとき、メモしておけばよかった…」

こんな経験を何度もして、野口悠紀雄教授の言う「アイデアの逃げ足は本当に速い」という言葉を実感しました。

アイデアを逃さないためにメモを取る

頭に浮かんだアイデア、気づき、発見、ひらめきを逃さないために、私は必ずメモを取ります。

多くの人はスマホに入力したり、写真を撮ったり、音声を録音する方法を選ぶかもしれません。
しかし、私はポケットサイズのM9notesに、青色インクのペンで書くことを好んでいます。

M9notesのポケットサイズは非常に頑丈で、使い始めは少し硬いですが、その耐久性が気に入っています。
ページが破れても、糸で綴じられているため、反対側のページが落ちることはありません。

野口教授が言うように、付箋や紙片、カードにメモをすると、どこに行ったかわからなくなることがあります。
だからこそ、ノートにメモすることで、大切なアイデアを失うことはありません。

アイデアは、ノートにすぐに書くのが一番おすすめです。

アイデアを捉えるにはメモ帳が不可欠

アイデアは、いつでも、どこででも、遠慮なく突然浮かびます。
しかも、メモできないような場所—お風呂やトイレの中—で思い浮かぶことが多いのです。

まさに、アイデアの逃げ足はとても速い。
人間は思っている以上に多くのことを考えているものですが、
その多くが捉えられないまま、消えてしまっているのが現実です。

浮かんだアイデアを素早く捉えて記録するためには、メモ帳が不可欠。

私のおすすめは、3×3の9マス罫線が入った丈夫な「M9notes」ポケットサイズ。
メモ帳は1冊にまとめ、公私混同で時系列に記録するのがベストです。

メモ帳に記録することは、人生を豊かに生きるコツの一つ。
今日から、あなたも「逃げるアイデア」をM9notesで捕まえてみませんか?

(中島正雄)

アイデアは、一人でいるときに突然訪れることが多いようです。
例えば、お寿司屋さんのカウンターで一人でいるときも、ふいにやって来ることがあります。

思考が静かになると、新しいアイデアが生まれるのかもしれません。

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M9notesの「 M 」に込めた思い

M9notesの「M」に込めた思い

M9notesのネーミングを考えたときのことです。

私は自称、マンダラチャートの開発者・松村寧雄先生の弟子でした。
2004年にはインドを訪れ、ブッダの悟りの道をたどる「ブッダゴールデンロードの旅」もご一緒しました。
その旅でわかったのは、マンダラはインドにはなく、発祥は中国だったということでした。

(なんと、落ちこぼれの弟子だったことでしょう。)

自分好みの9マスノートを作るにあたり、ネーミングは「M9notes」にしました。
実は、それほど悩むことはありませんでした。

「M9notes」という名前の由来

松村先生のセミナーに通うようになって数年、9マスノートはまるで魔法のノートだと感じていました。

もし自分が9マスノートを作るなら、そのネーミングには「魔法のマ」の「M」を入れたい。
英語でも「Magic」の「M」なので、ぴったりです。

さらに、BMWやベンツ、ライカカメラのように、数字を組み合わせたネーミングにしたいとも考えました。
「M9」という響きには、どこか機能的で洗練された印象があるように思えたからです。
また、数字は男性の関心を引くとも考えました。

「M」に込めた、もうひとつの意味

この「M」には、あとから気づいた意味もあります。

マンダラの「M」

M9notesの発想のルーツには、やはりマンダラがあります。
ちなみに、英語で「Mandala」は「M」で始まりますが、最後の「ラ」は「r」ではなく「L」です。
英語と日本語、どちらも「M」ではじまる。

瞑想(Meditation)の「M」

9マスノートに向かって考え、書くことは、自分を見つめる行為でもあります。
それは、まさに「書く瞑想」。
瞑想の英語「Meditation」にも「M」が含まれています。
これも英語と日本語、どちらも「M」。

メモ(Memo)の「M」

ノートの本質は、記録すること。
いつも1冊のノートを持ち歩き、公私混同でその瞬間の思考を書き留める。
ノートに書いたら、頭の中からいったん忘れる。

つまり、ノートに思考を移動させ、頭を空けるのです。
そして、空いた頭でまた新しいこと、人間にしか考えられないことを考えてほしい。
これもまた英語と日本語、どちらも「M」。

そんな願いを込めて、M9notesを作りました。

(中島正雄)

そして、もうひとつの「M」
最後に、正雄(Masao)の「M」も意識しました。

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マスに書く

マスに書く

9マスノートの良いところは、「マスの中に書く」 ことです。
普通のノートのように文章を長々と書くのではなく、マスの中に収まる短いフレーズで書くのがポイントです。

また、小さな文字で書くのではなく、はっきりと読める大きさの文字で書くのがよいでしょう。

マスに収めるためには、不要な言葉を削ぎ落とし、文法を無視した2~3語のシンプルなフレーズにする必要があります。
さらに、その限られたマスの中で、具体的に書くことが大切です。

マスに書くことで目標が具体化する

例えば、「ダイエットの9マス」を考えてみましょう。

ただ単に
「10キロやせる」
と書くより、

7月までに▲10キロ
としたほうが、「いつまでに?」という期限が明確になるため、より目標を達成しやすくなります。

また、
「経費削減」
と書くよりも、

年間コスト▲100万円
のように、フレーズの中に数字を入れると、さらに具体的になります。

同じように、
「早起きをする」
と書くよりも、

朝5時に起きる
のほうが具体的です。

また、
「1日5km歩く」
と書くよりも、

東京駅まで歩く
と書くほうが、場所が入っていて目標がより明確になり、達成しやすく感じられます。

9マスノートの「マスの制約」が思考を研ぎ澄ます

9マスノートには、長い文章を書くスペースがありません
そのため、限られたマスの中で、自然と「何が重要か?」を考える習慣が身につきます。

  • シンプルな言葉にすることで、理解しやすい。
  • 短く具体的に書くことで、実行しやすい。
  • 制約があるからこそ、考えが研ぎ澄まされる。

9マスノートに書くことで、考えを整理し、行動につなげる言葉を生み出すことができるのです。

9マスが埋まると、やるべきことが見えてくる

マスに書かれる言葉は、自分が自分のために作ったフレーズです。
その中には、思いがけず力が湧いてくるような良いフレーズが生まれることもあるでしょう。
俳句のような心に残るフレーズもあるでしょう。
口ずさみたくなるようなリズム感のあるフレーズもあるでしょう。
これ全て自分が考えた言葉です。

最初は何も書かれていない9マスに、自分の頭の中にあることを言葉にして書く。
そして、マスが一つずつ埋まっていく。

9マスがすべて埋まったとき、
「自分はどうすればよいのか?」
「自分が本当にやりたいこと」「今すべきこと」
が、はっきり見えてきます。

(中島正雄)

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ノートは1冊で公私混同がいい

ノートは1冊で公私混同がいい

わたしのお気に入りの M9notes は、14cm×9cmのポケットサイズです。
ボタンダウンシャツの胸ポケットに入る大きさで、手のひらにすっぽり収まる、ちょうどいいサイズ感。

紙の筆記特性も良く、クリーム色の紙色が目に優しい。
見開きページの左ページには緑色の罫線で9マスが、右ページは方眼になっています。

M9notesの使い方

M9notesは見開きで使います。
一番よく使うのは、9マスの中央に今日の日付を書き、今日一日のやることや思いついたことを1マスに1つずつ書いて埋めていく方法です。

マスが足りなくなったら、余白にフリーハンドで正方形のマスを書き足します。

このやり方でM9notesを使い続けて、すでに58冊目になりました。
だいたい1か月に1冊のペースです。

わたしの頭の中にあることは、すべてこのM9notesの中にあります。

ノートは分けるべきか?

「9マスノートは、ビジネス用とプライベート用に分けて使うべきでしょうか?」

そう聞かれることがあります。

しかし、わたしは30年前に読んだ『「超」整理法」 を思い出し、こう答えます。

「ノートは1冊で分けません。時系列で使います。」

わたしのノートの使い方は、野口悠紀雄教授の「押し出しファイリング」と同じやり方です。
30年間、この方法で困ったことは一度もありません。

メモを紙切れに書くのはもったいない

メモを付箋や紙片に書くのは、もったいないです。
なぜなら、後でなくなるから。

ノートに書いておけば、なくす心配はほぼありません。

わたしの仕事のアーカイブは、デスクトレイの中にあるM9notesの束です。

M9notesを使い終わると、表紙に通し番号と使い始めた日付を入れ、机の上に10冊ほど積んでおきます。
だいたい1年分です。

それ以前のノートはデスクトレイの中に保管。
たまに昔のノートを見返すと、その時の記憶が瞬時によみがえります。

(中島正雄)

◆ 編集後記

「人生を変える一冊は?」と聞かれたら、いくつかの本が思い浮かびます。
その中の一冊が、野口悠紀雄教授の『「超」整理法」 です。

わたしが転職をした1993~1994年ごろのベストセラーでした。

改めて『「超」整理法』を読もうと思い、本棚を探しましたが見つかりません。
仕方なく、Amazonで再び購入し、福岡行きの飛行機の中で読みました。

結果、最高でした。

おそらく、30年前に読んだときとは違う部分に線を引き、ページの折り目も後半に多くできました。

今読んでも、新しい発見がある。
素晴らしい一冊でした。

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目標は人生を豊かにする

目標は人生を豊かにする

9マスノートは、中央に正方形の3×3の9マスが引かれたノートのことです。
縦にしても横にしても同じ形の正方形のレイアウトが、このノートの特徴です。

正方形はとても美しい形です。
美しいものを見ると、脳が活性化し、思考が広がります。
9マスノートは、この「9マスの形の力」を使って考えるためのツールです。

目標を9マスノートに書くとどうなるか?

まず、中央のマスに目標やテーマ、考えたいことを書く。
そして、9マス全体をじっと見つめる。

すると、不思議なことに、脳が自然に反応し、周りの空いているマスを埋めたくなるのです。
これは、人が本来持っている認知機能の一つです。

9マスノートは、この誰もが持つ「埋めたくなる心理」を活用し、自分で考える力を引き出すように設計されています。

マスの制約が、思考を研ぎ澄ます

中央に目標を書いた場合、周囲のマスには「どうすれば目標を達成できるか?」という行動や計画が書かれることになります。

9マスノートのもう一つの特徴は、書くスペースが限られていることです。
マスの中に長い文章を書くことはできません。

そのため、余計な言葉を削ぎ落とし、2〜3語の短いフレーズにする必要があります。
この制約が、考えをシンプルにし、「本当に大事なこと」に集中できるようにしてくれます。

考えながら言葉を絞り込むことで、行動や計画が腑に落ちるようになり、
目標達成に向けた道筋が、より具体化されていくのです。

目標を視覚化し、行動につなげる

目標は、書く前までは頭の中にあるだけで、目に見えません。
しかし、9マスノートに書くことで、文字として目に見える形(視覚化)になります。

ここまで来れば、あとはマスに書いたことを行動に移すだけです。

1つのマスに書かれた行動は、目標に近づくためのステップです。
この「目標に向かう行動」のことを「努力」といいます。

周囲のマスに書いた行動を一つひとつ実行していくこと。
つまり、努力を積み重ねることを「ベストを尽くす」といいます。

大谷翔平選手の「目標達成シート」

大リーガーの大谷翔平選手が高校生のときに書いた「目標達成シート」は、まさに9マスノートの考え方と共通しています。

そのマスの一つには、野球とは関係のない「ゴミを拾う」という行動が書かれていました。

実際に、大谷選手はメジャーの試合中でも、グラウンドのゴミを拾ってポケットに入れるシーンがよく見られます。
彼にとっては、これも目標を達成するための行動の一つなのです。

ゴミを一つ拾うごとに、目標に近づいていく。
大谷選手の行動は、「小さな積み重ねが、大きな成果につながる」ことを証明してくれています。

あきらめなければ、目標から遠ざからない

目標に向かって行動を続ける限り、目標から遠ざかることはありません。

オリンピックのメダリストたちがよく「あきらめなければ夢は叶う」と言っています。
これは、実際に努力を積み重ねてきた人だけが言える言葉です。
そして、それは本当のことだと思います。

漫画『スラムダンク』の安西先生の名言、
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ。」
この言葉も、多くの人の心に残っています。

目標があることは、人生を豊かにする

目標があるというのは、それだけで素晴らしいことです。
目標があるからこそ、「どうすれば達成できるか?」を考え、行動する。

このプロセスを積み重ねることで、
目標を持つこと自体が、人生を豊かにするのだと思います。

(中島正雄)

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「書くこと」が自信につながる

「書くこと」が自信につながる

高校生からアメリカ大リーグ・アスレチックスとマイナー契約を結んだ、桐朋高校3年の森井翔太郎選手(18)が話題になっています。ニュースで彼の「野球ノート」の存在を知り、興味を持って調べてみると、このノートには単なる練習の記録以上の大きな意味があることがわかりました。

母と交わした「野球ノート」

森井選手は、小さい頃から母親の純子さんと意見交換する「野球ノート」を続けていました。
その日やった練習内容や、気づいた点を母とやりとりしたのが『野球ノート』でした。

母親の純子さんは野球の専門知識がなかったそうですが、それでも息子の成長を支えるために、ノートを通じて対話を重ねました。ノートに書くことで、単なる練習の積み重ねではなく、気づきを記録し、見返し、成長につなげる習慣が生まれたのです。

森井選手自身も「(ノートが)手助けになった」と語っています。

書くことが、小さな差を大きな差に変える

実は、野球ノートのような「振り返りのノート」をつける選手は少なくありません。
野球に限らず、サッカー、バスケットボール、陸上競技など、さまざまな競技のトップアスリートが「ノートに書く習慣」を大切にしています。
さらに、これはスポーツに限ったことではありません。
ノートに書くことは、単なる記録ではなく、自分の思考を整理し、言語化し、振り返るための重要なプロセスなのです。

・ 紙に書くことで、振り返りができる。
・ 自分の中にある漠然とした考えを言語化できる。
・ 言語化することで、意識が変わり、行動も変わる。

この「書く」という行為ができるかどうかで、小さな差が、やがて大きな差になるような気がします。

9マスノートで振り返ると、なぜ良いのか?

振り返りに9マスノート(M9notes)を使うことで、より深い気づきや発見が得られます。

  1. マスの力で「考え出す」
    9マスの中に空白があると、人は自然と「埋めたくなる」心理が働きます。
    埋めようとすることで、無意識のうちに考えを巡らせ、新たな気づきや発見、ひらめきが生まれやすくなります。
  2. 言葉をそぎ落とし、短いフレーズにする
    マスの中に書くスペースは限られています。
    そのため、余計な言葉を削ぎ落とし、シンプルで本質的な言葉にまとめる必要があります。
    短い言葉にすることで、自分の考えがより明確になり、「腑に落ちる」感覚が生まれます。
  3. 一目で全体像を把握できる
    9マスが埋まったら、書いた内容を眺めてみましょう。
    マス同士の関連性が見えてきて、新たな気づきが生まれます。
    「この考えと、この考えがつながっていたのか!」と、これまで気づかなかった関係性を発見できることもあります。
  4. 過去の振り返りがしやすい
    9マスノートを保存しておくと、後で見返すときに絵として捉えることができるため、記憶がよみがえりやすくなります。
    スマホの文字はスクロールして見るため、過去の情報を探すのが手間ですが、9マスノートなら視覚的にパッと振り返ることができます。

スマホとノートの違い-「量が目に見える」ことの力

今の時代、スマホでも文字をやりとりできます。
メモアプリに書いたり、LINEやメールで考えを残したりすることもできるでしょう。

でも、それはノートとは確実に違います。

スマホにどれだけ文字を書いても、画面の大きさは変わりません。
スクロールすれば過去の記録は出てきますが、「どれだけ書いたか」という量の実感が得にくいのです。

その点、ノートは違います。
1冊、2冊と積み重なり、目の前に「自分が書いたもの」が増えていく。
その物理的な重みと厚みが、成長の実感につながるのです。

・ 「これだけ書いたんだから、大丈夫。」
・ 「1年前と比べて、こんなに考えが深くなった。」

この感覚は、スマホの画面を見ているだけでは得られません。
だからこそ、アスリートも、ビジネスパーソンも、「ノートに書く」ことを大事にしているのではないでしょうか。

「書いたことは実現する」-M9notesとノートの力

9マスノート(M9notes)は、書くことで思考を整理し、未来をつくるツールです。

・ 中央のマスに「目標」や「テーマ」を書き、周囲に具体的なポイントを書く。
・ シンプルな書き方が、思考を整理し、記憶に残り、次の行動へとつながる。

スポーツに限らず、どんな分野でも、「書くこと」が成長のきっかけになります。
あなたも今日から、9マスノートに何か書いてみませんか?

まとめ

・ 森井選手の「野球ノート」は、母との対話を通じて成長を記録するノートだった
・ 部活ノートや先生との交換ノートなど、「書くこと」を通じた成長の場面は多い
・ 9マスノートを使うと、新たな気づきや発見が得られる
・ 言語化してノートに残すことで、小さな差が大きな成長につながる
・ スマホと違い、ノートは「量が目に見える」ことで成長を実感しやすい
・ M9notesを活用すれば、自分の気づきや成長を整理し、未来につなげることができる

まずは1ページ、今日の気づきを書いてみませんか?

(中島正雄)

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ノートに書くと成長を実感できる

ノート書くと成長を実感できる

ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の中で、指導医役の奥田瑛二さんが、主人公の研修医・まどか(芳根京子さん)に言ったセリフが印象的でした。

研修医のまどかが残業を終えて職員室に戻ると、指導医の角田が居残りで、大学ノートに患者一人ひとりについて、日記のように鉛筆で記録していました。机には、これまでのノートが10年分も積み重ねられています。まどかはそのノートを見て、「すごい…!」と驚きます。

すると角田が、こう言います。

「やっぱり紙に書くのはいいね。忘れないし、自分の成長を確認できる」

この言葉を聞いたとき、私はすぐに9マスノート(M9notes)のことを思い浮かべました。

今は何でもスマホで済ませてしまう時代です。メモもスケジュールもデジタル管理が主流になり、手書きの習慣が減っています。確かに、スマホは便利です。

しかし、それとは逆に、紙に書いて「考える」「記憶する」「振り返る」ことのほうが、実はより深い学びにつながるのではないでしょうか。

昭和世代の指導医が、今どきの若者に向けて言った何気ない一言でしたが、その言葉には大きな意味を感じました。
紙に書くことで、思考が整理され、記憶に定着し、あとから見返したときに自分の成長を実感できる。
角田先生の言葉は、まさにその本質をついています。

9マスノートは、単なるメモ帳ではなく、「自分の成長を視覚化するツール」です。
1日1ページ書いていけば、1ヶ月後、1年後には、まるで角田先生の10年分のノートのように、あなた自身の思考と経験が詰まった「財産」になります。

紙に書く人と、書かない人の差

今日やったこと、明日やること、考えたことや振り返りを、毎日ノートに書いている人と、頭の中だけで整理している人では、1年後にどれくらいの差が生まれるでしょうか?

人生を左右する大勝負のとき、これまでの経験や学びが、ノートに書き残されている人と、頭の中にあるだけの人では、どちらがより良いパフォーマンスを発揮できるでしょうか?

結局のところ、頭の中にあることを「ただ紙に書いてきただけ」の違いです。
しかし、その違いが、大きな成果の差を生むのです。

紙に書くと成長を実感できる

手書きの9マスが、あなたの成長を形にする

もし、あなたが何かを学んだり、新しい挑戦をしているなら、9マスノートに書いてみてください。

中央のマスに今日のテーマを書く
周囲のマスに、その日考えたことや学んだことを書く
定期的に見返して、自分の成長を実感する
たったこれだけで、思考が整理され、記憶に残り、次のステップへ進むヒントが見つかるはずです。

とはいえ、「成長を書くのは難しい」「何を書けばいいかわからない」と思うかもしれません。
それもそのはず、自分の成長は、その瞬間にはなかなかわからないものだからです。

でも、後になって振り返ったとき、「あのとき、こんなことを考えていたんだ」「この頃はこんな課題に向き合っていた」と気づくことができます。
成長は、あとから見えてくるものなのです。

だからこそ、あなたも今日から、9マスノートに何か書いてみませんか?

(中島正雄)

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アクティブリコールにM9notesを

アクティブリコールにM9notesを

日曜日の夜、ドラマ「御上先生」を見ていて、興味深いシーンがありました。

授業中、先生は集中力を失っている生徒の様子に気づくと、突然、黒板の文字を消し、「今日、何を学んだか、この紙に書いてくれるかな?」と、白紙のプリントを生徒たちに配ります。

すると、生徒の一人が「それ、アクティブリコールですよね?」と言い、黒板にこう書き出しました。
1. 復習:「1回」「2回」「繰り返し」
2. マインドマップ
3. 思い出す

そして、クラスに問いかけます。
「アメリカの研究で、1回だけ復習した人、2回復習した人、何度も繰り返し復習した人を比較した実験があるんだけど、どのグループが一番成績が良かったと思う?」

「それは、何度も繰り返しやった人でしょ?」

「実は、1回復習した人と2回復習した人の間には明確な差があったけれど、それ以上何度も繰り返しても、それほど効果は変わらなかったんだ。」

さらに、生徒は続けます。
「次に、マインドマップを作った人と、『思い出す作業』をした人を比べたら、思い出す作業をした人のほうが学習効果が高かったという結果が出たんだよ。」

それを聞いた先生は、「どこでもできるし、満員電車に揺られながらでもできるっていうのが、いいところなんだよね。」と付け加えました。

このシーンを見た瞬間、私は思いました。
「もし、この紙に3×3の9マスがあらかじめ引かれていたらどうだろう?」

人には「マスを埋めたくなる」心理があるため、その効果で思い出す力が2倍、3倍になるはずです。

例えば、授業の復習をするとき、9マスの中央に「今日のテーマ」を書き、周囲のマスに重要なポイントを書いていく。これだけでも十分に思い出しの練習になりますが、さらに「空白を埋めたくなる心理」を活かして、忘れている部分を意識的に思い出そうとすることで、アクティブリコールの効果がより高まるのではないでしょうか。

もし、このドラマの続きで、配られた白い紙に9マスを書いて思い出そうとする生徒がいたら、それはすごい光景です。
しかも、それが1200年前から日本人が受け継いできたマンダラの智恵に通じるものだとしたら——どうでしょうか?

この「9マスで思い出す」という方法は、学生だけでなく、社会人の学習やビジネスの振り返りにも活用できます。

今日から試せる!9マス・アクティブリコール

何かを学んだとき、次のように試してみてください。
1. 白い紙に3×3の9マスを書き、中央にテーマを書く。
2. 思い出せることを周囲のマスに埋めていく。
3. 書き終えた後、空白のマスを見て「何が抜けているか?」を考える。

これだけで、記憶の定着がぐんと高まるはずです。

誰でも、どこでも、簡単にできるシステムは、本物です。
ぜひ、9マスノート(M9notes)で、アクティブリコールを試してみてください!

その場合、A4サイズのM9notesがおすすめです。

(中島正雄)

YouTubeライブ

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「どんな2025年にしたいか」教室のご案内

~目標を視覚化、9マスで夢を実現しよう~

神保町CPLで、M9notesを使って「どんな2025年にしたいか」を考える教室を開催します。

この教室では、みんなで目標を立てたり、具体的な計画を考えたりしながら、未来の自分をしっかり描いていきます。

この教室に参加するメリット

みんなのアイデアを知れる

一人で考えるのとは違い、他の参加者の目標や計画を知ることで、新しいヒントややる気がもらえます。

やる気アップ

他の人が目標に向かってどのように進んでいるかを見て、自分もがんばろうという気持ちになれます。

新しい考え方を学べる

一人では思いつかないような新しいやり方や考え方を、他の参加者から学ぶことができます。
そして、9マス 思考が習得できます。

教室の概要

場所

神保町CPL

日時

2024年9月〜2025年1月までの
毎週火曜日・水曜日の19時〜20時30分(90分)
10/15,16
11/5,6,12,13,19,20,26,27
12/3,4,10,11,17,18
2025年 1/7,8,14,15,21,22,28,29

1回の申し込みで何回でも参加できます

定員

5名(1名の参加があれば開催)

費用

お一人 9,900円(税込)1回の申し込みで何回でも参加できます

教材

M9notes A4サイズ×1冊、夢の山81(八角錐)※参加費用に含みます

講師

中島正雄(コンピュータリブ)

内容

1.2024年の振り返り(9マス→81マス)
2.どんな2025年にしたいか(9マス)
3.どんな2025年したいか、更に深く(81マス)
4.立体化(夢の山8)

参加

どなたでも参加できます。

こんな方におすすめいたします

  • 人生を豊かにしたい方
  • 目的、目標、計画をはっきりさせたいと思う方
  • 夢を視覚化して、夢を叶えたいと思う方

ビジネスパーソン

キャリアの目標を明確にしたい方、リーダーシップを発揮したい方

自己啓発に興味のある方

自己成長を目指す方、ライフバランスを見直したい方

学生・受験生

受験に向けラストスパート
受験日までの時間管理
勉強計画
苦手克服

スポーツアスリート

シーズンの目標や競技成績の向上(パフォーマンス向上)
キャリアプランニング(長期的なキャリアの展望、転向や次のステージへの準備)
メンタルトレーニング(メンタル強化の目標、プレッシャーへの対応)
健康管理とコンディショニング(怪我予防とリハビリ計画、栄養管理)
チームビルディング(チームの目標共有、リーダーシップの強化)

お電話でのお申し込みは、
TEL.03-3556-1477 コンピュータリブ・中島まで

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気の良い場所

気の良い場所

「⚪︎⚪︎をやろう」とか「〇〇を考えよう」とは特に思わず、ただその場所に行くだけで何かをキャッチできるかもしれない、いや、できないかもしれない。そんなワクワクする期待を抱かせる場所が、あなたにも一つか二つはあるかもしれません。そんな場所は、間違いなく、気の良い場所です。

わたしは、身体の不調があるわけではないのに毎月行く病院があります。この病院での診察は、たまに行う血液検査と医師との会話が主です。病院へは会社から地下鉄で3駅移動し、昭和の雰囲気を色濃く残す短い商店街を抜けて行きます。わたしは、この病院の帰り道、商店街のほぼ中央にある昭和を感じさせる寿司屋に立ち寄るのが、月に一度のルーチンになってしまいました。

店の入口は目立たない紺色の暖簾だけ。初めて訪れる際には少し勇気が要りました。店内に入るとL字型のカウンターがあり、丁寧に仕込まれた寿司ネタが美しく並び、清潔で静かな雰囲気が漂います。わたしはいつも板前さんの真正面を避けて、カウンターの奥から二番目の席に座ります。

『スウェーデン式アイデア・ブック』には、「創造性を引き出すためのアイデア」が30項目にまとめられており、その22番目には「創造性の4B(頭が冴える場所)」があります。これにはBars(バー)、Bathrooms(バスルーム)、Buses(バス)、Beds(ベッド)が含まれています。バーは一人でお酒を楽しむ場所。これを日本語に置き換えれば、「寿司屋のカウンター」とも言えるでしょう。

わたしはカウンターに座ると、ポケットからM9notesを取り出し、カウンターの上に置いて、静かにアイデアが湧いてくるのを待ちます。(^^)