[アメリカ陸軍隊員石川祐司さんにとっての9マスノートのあり方] 第3話:挫折から這い上がるヒントを求めていた学生時代

自分は日本精神を大切にしたアメリカのヒーローになることを常に意識しています。日本武道で心と体を鍛え、自分の力で物事を考えて道を築くこと。そして他者との関わりを大切に保ち、学んだことを世に貢献するグローバルな人材こそアメリカの真のヒーローとしての価値であり求められているのではないかと思います。

その答えは自身の日本とアメリカでの学生時代での挫折と生活環境がヒントとなりました。もし当時に戻れるのであるならば、この時から9マスノートのことを知り、利用していたらスムーズに今のキャリアも上手くいっていたのではないかと、過去の自分に言い聞かせたいと後悔しています。9マスノートで頭を使う能力や自分を見つめ直す時間があることにより、より充実した学生時代を送っていたのではないかと思います。

学生時代から個人競技である格闘技でヒーローになるための技を磨き、団体競技であるバスケットボールでキャプテンを経験しました。親友と共にチームをまとめるマネジメントの難しさ、また理想としていたリーダーシップを発揮できなかったこともありました。とても最高な学生生活を送っておりましたが、私立学校と違い学校に与えられた予算が限られた公立学校に通っていたため、私立学校よりも運営システムが自分の理想と違うことが沢山ありました。

当時から優れた選手とキャプテンを目指し、自分でキャリアノートをとることをしていました。しかし、未熟で何もわからないままで書いていたため、今を振り返ると内容がとても乏しかったです。独学が続いたため、正しいマネジメント能力を上げるためのノート作成ができなかったこともありました。また、祖父は柔道の元全日本選手であり指導の経験がありましたが、個人競技に適した指導があったため、今の格闘技の基礎を伝授してくれました。部活動のことは親友と相談しながらチームをまとめていましたが、顧問の先生は本業である授業の準備や会議に追われ親身に相談に乗るほど余裕はありませんでした。専門のコーチや外部指導が不在のため、バスケットボールでは良い結果が出なかったのが事実です。

当時を振り返り、9マスノートを使っていればチームをまとめる能力や落ち着いて無理をせずに適切なアドバイスを聞きながらバスケットボールで結果を出し、中学の時点でバスケットボールをやめて格闘技と軍入隊に向けて早めに取り組むことができたのではないかと思います。

中学校では親友と共に良い結果を出し、バスケットボールを辞めて格闘技に専念しようと考えていました。しかし、引退試合で骨折をし、無念な形で試合に出られなかったことが悔いが残りました。その屈辱もあり、バスケットボールを再度高校で続けました。高校でもバスケットボールを続けましたが、格闘技と軍のためのトレーニングを優先したいという思いが強く、部活後には日本にある米軍基地の格闘技ジムで練習し、また英会話スクールでコミュニケーションスキルを培っていました。高校での勉強と部活に力が入らないこともあり、バスケットボールの部活動に身が入らないこともありました。今思えば3年間は良い思い出でありますが、現在の格闘家としてのキャリアスタートをもっと良い形で迎えることができていたであろうと思います。適切なノートの活用と自分の本音と向き合える時間が必要だったと振り返ります。


石川 祐司

いしかわ ゆうじ

アメリカ陸軍隊員

日本の神奈川県で生まれ育ったアメリカ陸軍隊員。国際教育と日本地域研究のダブルディグリーを取得した先生であり、神学の修士、そして博士課程を取得中。プロ総合格闘家、アメリカの空手チャンピオンでアメリカ代表選手。
特技: 射撃と格闘技
趣味: バスケットボールと水泳
マイブーム: 漫画を描くことと映像作成(日本語を教えるプログラムを立ち上げるため、奮闘中)