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自分を引き出してくれる道具

パソコンはキーボードの使いやすさで選ぶのがいい。

インターネットを使うようになってから、仕事のほとんどは電子メールとホームページで済んでしまう。インターネットにつながっていれば、どこでも仕事ができる。残念ながら、愛用の秀丸はWindows専用のため、Macでは使えなかった。そこでMacで使える秀丸を探すことになった。なかなか秀丸みたいに使いやすい道具はなかった。いいソフトというのは、人間の能力を引き出してくれる。そんな感じがしている。そして、ついに見つけた。

私が今持ち歩いているのはパソコンでなく、A4サイズの大きいiPad Pro。このiPadは、私がアメリカのコンピュータ博物館で見たパーソナルコンピュータの父と言われるアラン・ケイがダンボールで作った、理想のパソコン”ダイナブック”のモックアップと同じ大きさだった。私は電車通勤で、しかも1日往復で3時間も電車に乗っている。3時間もあれば一仕事も二仕事もできる。インターネットにつながってさえいれば、どこでも仕事ができるから、私はiPadを選んだ。そして、パソコンは持ち歩かなくなった。iPadで書いた文章をクラウドに保存して、行った先のパソコンでクラウドから呼び出し仕事の続きをする。iPadに秀丸があれば言うことがないがそうはいかなかった。

テキストエディタ「iA Writer」を見つけた。iA Writerは文書を書く事だけに集中できるように作られたアプリだ。メーカー記事を読むと「文章が呼吸できるようにし、行から行へと視線が移りやすいように、iPhone、iPad、iMacの画面の大きさを自動的に取得して文字の大きさ、行高、枠幅と文字間の距離を調整し表示している」とあった。本当にiPadでもMacでも文字が美しい。書きたい!という気持ちにさせてくれるアプリだ。こうした気分を久しぶりに味わっている。自分を引き出してくれるいい道具に出会ったときは本当にうれしい。

パソコンの時代からブラウザの時代変わった。仕事の道具も変わっていく。こんな時代は、どうやら、新しい道具の方がよさそうだ。だから、私たちは道具が出来ることは道具に任せて、人間には人間しか出来ないことをするのがいいではないかと思う。

実は、今日の「ひとこと」と昨日の「ひとこと」は、2016年3月に書いたもの、つまりM9notesを作る前に書いたコラムでした。今でもコラムはiPad+iA Writerで書いています。(書いていると言えるのか……)

中島正雄

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新しい道具

何でも道具から入る方だ。子どものころから文房具屋が好きだった。大学生になり渋谷に行って、東急ハンズを知ったときはディズニーランドに匹敵するくらいの楽しさだった。何を買うにもパンフレットを集めメーカーと性能を比較し調べた。文具にはじまり、釣り道具、ラジカセ、ギター、バイク、車、工具、カメラ、ビデオカメラ、ゴルフ、鞄に至るまで、納得のいくまで研究してから入手した。私のこういうところは、きっと父譲りだった。このような性格は家の女性からは好まれなかった。 

私の仕事の道具はパソコンだ。パソコンについては、マネジメントゲームの西順一郎先生の教えの通り、少しでも軽いモノを選んで、どこに行くにも持ち歩いていた。私の一番気に入っているパソコンは、2台目に買ったIBM ThinkPad230Csで、デザイン、性能とも申し分なかった。ちょうどパソコン通信が流行り出したころで、私は寝る間も惜しんで、このThinkPadを使い込んだ。(今でも捨てずに所蔵している)DOS/VパソコンとWindowsの組合せでパソコンブームがはじまったころだった。

私が、当時から使い続けているソフトウエア(アプリ)に「秀丸(ひでまる)」がある。秀丸はテキストエディタというくくりのソフトで、本来はプログラムなどを作る(書く)ためのソフトだ。それは、ワープロの様に字を太くしたり、色をつけたり、大きくすることなどできない、プログラミングに必要最小限の機能だけを実装した文字を打つだけのソフトである。秀丸はいうなればメモソフトで、私はこれでいつも文章を書いている。秀丸で文章を書くと、なぜかスラスラと軽快に(筆が)進む。不思議なことに、ワープロソフトではそうは行かない。 

残念ながら今の仕事の道具は、使い古して味が出てくるというわけではない。むしろ新しい方が、今まで出来なかったことが出来たり、時間のかかったことが早くなったりして仕事の質がよくなる。私は、新しいパソコンが出るたびに、仕事を理由に買い換えている。パソコンは変わっても秀丸だけは必ず入れて使っている。秀丸も大事な私の仕事の道具の一つなのだ。 

アメリカでも日本でもMacを使うビジネスマンが増えている。なんでも、プレゼンテーションでMacを使っていると、エッジの効いたビジネスマンと見られるかららしい。そういう私もMacを使う様になっている。私が感じるMacのいいところは、キーボードが打ちやすいところにある。キーボードが打ちやすいと文章がスラスラ書ける、ということは、仕事がサクサク出来るわけなのだ。 

中島正雄

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いい道具といい出会い

わたしはモノが大好、道具から入るタイプです。そして、物欲が止まりません。昨日、松本洋紙店・松本友さんとYouTubeライブで対談しました。対談は、わたしの神保町のオフィスのビデオ+パソコンからと松本さんのiPhoneからも配信をしました。視聴者は、パソコンの方が3人、iPhoneが2人、合計5人。久しぶりにやったわりには5人も視聴してくれました。おまけに「いいね!」も着けていただき、気分のいいライブでした。ご視聴いただきありがとうございました。

ライブの内容は、松本さんが最近ハマっている「万年筆」でした。ハマったことがある方はおわかりだと思いますが、この沼は実に深いです。わたしも経験者の一人ですからわかります。松本さんは、所蔵している万年筆を10本くらい持ってきて、カメラの前で説明をはじめました。松本さんの現在一番のお気に入りは、パイロットのキャプレスでした。わたしも持っています。ノックするときに何度かペン先で親指を刺しました。ペン先が刺さると血が出ます。それをのぞけば素晴らしい万年筆です。パイロットのインク「色彩雫」を入れて、普段使いで使っています。青色の文字が心を整えてくれます。

松本さん所蔵の万年筆はパイロット製が多かった。日本の万年筆の御三家はパイロット、セーラー、プラチナですから、まあ、王道だと思います。松本さんの万年筆放浪記を聞いていると、どうも世界三大万年筆のモンブラン、ペリカン、パーカーを避けています。この沼を避けては通れないと思いますので、この先が楽しみです。松本さんには大いにハマっていただきたいと願います。

わたしも”万年筆は仕事の道具”と勝手に定義づけて、自分のスタイルを確率するまで随分と物色してきました。手紙を書くときはペリカン、宛名書きはモンブラン、81マスを書くときは万年筆博士のオリジナルというパターンに落ち着いています。松本さんは「万年筆のインクを買うと本業の紙が売れる」と言うのです。それなら仕方がありません、万年筆を買い続けるしかないでしょう。

わたしから松本さんにもう一つアドバイスするならば、「道具は買う店、誰から買うかが重要」ということです。その道の一流のプロが使う道具には、必ず道具をメンテナンスするマイスター、つまり人がいます。いい道具を通じて、いい出会いがあることを願います。

わたしが81マスを書くときは、パイロットの青い軸のキャップレス、ペン先は細字(神保町金ペン堂で調整)、インクはパイロットの色彩雫の綺麗な青色の「紺碧」、のセッティングです。

中島正雄

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手書きの事例

昨日、12月16日に発売予定の本の絵図をイラストレータ(パソコンのソフト)で作り出版社に送りました。わたしは、この本を見開きで、左ページは絵図、右ページは文字(テキスト)で作りたいと考えています。絵図は色々な9マスと、M9notesを使った事例と、イラストレータの吉田稔美さんのイラストです。わたしは本文を読まなくても、左ぺージの絵図を見るだけで9マスノートが使えるようしたいと考えました。絵図が左ページにあるのは、右脳が反応するからです。

この本の絵図の目玉は事例です。この本を読む人は、他人がどのように9マスノートを使っているのかが一番知りたいと思います。わたしも同じです。事例は、全国のM9notesを使っている方にお願いして、実際に使っているノートの写真を送っていただきました。写真に写っているのは手書きの文字です。ノートには手書きの文字の他にも、イラストが描いてあったり、図解もあります。本に掲載するには写真の鮮明さのこともあり、わたしはこの事例をパソコンで作り直していました。

例えば、81マスは81マスをわたしがパソコンで清書するわけです。すると、わたしは、ユーザーの方は、おそらくこの順番でマスを埋めたのかな~とか、このフレーズは考えて絞り出したな~とか想像します。手書きの文字の力強さだったり、不安な感じだったり、あせっている気持ちを落ち着かせようと自分に言い聞かせて書いてい感じが9マスから読み取れます。わたしがパソコンで清書してしまうと、それが伝わらなくなってしまいます。ユーザーは、本気でこのノートに自分のことを書いています。自分と向き合っている事例など本来は見ることができません。わたしは、ユーザーから届いた事例の写真をそのまま本に掲載することにしました。

それと、長年リブくんを描いていただいている吉田さんのイラストの中から何点か掲載しました。そして、新たに1点描き下ろしていただきました。

みなさま、9マスノートの本を年末の楽しみの一つに加えてください。

事例を提供いただいたみなさん、ありがとうございます。みなさんの事例で人生をますます豊にする人が増えます。みなさんの人生もますます豊になります。

中島正雄

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[手帳M365のワクワクする話] 第4話:365日がひと目で見える

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023

3代目の2023年版の手帳『M365』のいち押しは、1年間を一覧で見ることができる「曜日優先カレンダー」です。曜日優先カレンダーとは、縦軸に月~日の”曜日”が、横軸に”月”があり、中に”日にち”がある3次元のカレンダーです。手帳によくあるのは、縦軸に曜日、横軸に月日のもので、そして、多くは土日の背景が色がついていて、カレンダーは不規則なパッチワーク模様のようになっています。曜日優先カレンダーはというと、土曜日は一直線、日曜日も一直線で規則的にかつリズミカルに色が付けられていて、見た目が落ち着きのあるとても美しいカレンダーです。

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023
曜日優先カレンダー

このカレンダーのおすすめの使い方は、これから先の1年間の決まっている予定と、”決まっていない予定も全部入れて、どうしようかと”スケジュールを決めるために使います。決まっている予定は、誕生日、記念日や大会などの日付で決まるイベントだったり、毎週火曜日の夜とか、毎月第2に土日あるなどの曜日で決まるイベントを書き込みます。次に、ありそうな予定、春先の総会や、運動会、挨拶回り、1週間の出張や、2泊3日の家族旅行など連続の予定も入れやすいです。

ここまで書いてカレンダーを見ると、1年間、意外と規則的に行動しているとか、休みばっかりだとか、もう空いている日はこれだけしかない、ということに気づくでしょう。子どものころ一日がが長ったけれど、鳥の目で、俯瞰してひと目で1年間を見渡すと、1年がとても短く感じるでしょう。

その他にもスケジュールは上手く行くように、大安、友引とか、一粒万倍日とか、新月の日など月の満ち欠けの周期など様々な外的要因を加味して意思決定されていくのではないでしょうか。

わたしは、この曜日優先カレンダーを美しくしたかったのです。美しいカレンダーで、いい未来を意思決定を提供したいと思っています。『M365』のまん中に短いページを挟む独特なページングを利用して、初代と2代目のでは出来なかったひと目で1年を実現したいと考えました。文字を小さくしたり、書き込むスペースを狭くして1年をひと目に収めるのでは意味がありません。見た目が美しくなければなりません。

3代目で、使用するフォント(文字)とスケジュールを書くスペースを調整して、ひと目で1年を実現することが出来ました。わたしは、出来上がっててきた手帳を開いて、真っ先に曜日優先カレンダーを見ました。これは美しいの一言でした。あまりにも美しくて、わたしはまだ何も書き込むことが出来ないでいます。このカレンダーは他の手帳にはありません。わたしは、この手帳を使って、人生を豊かにする人が増えるのではないかと思うと、わくわくしています。

中島正雄

[手帳M365のワクワクする話]シリーズ

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夢に日付を

NHKの朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の中で、大学生の息子が久しぶりに実家に帰ってきました。息子から大手のメーカーに内定をもらったと聞かされ楽しそうに食事をはじめようとしたところ、「夢」について父と息子が言い合うシーンがありました。

引用します。

ーーーーー

父 :大手のメーカーだな。

母 :入ったら何するの?

息子:キツイのは嫌だな。

父 :キツイのは当たり前だ、それで給料を貰っている。

   けど3年の辛抱だ。

   3年経ったら仕事の面白さがわかる。

息子:3年で辞めるつもりだ。

父 :なんでだ。

息子:オレ早く独立して投資家になる。

父 :投資家になって何やりたいんだ。

息子:金を稼ぐ。

父 :それだけか。

息子:当たり前だ。

   働く目的なんか他にあるのか。

父 :たくさんある。

   まだ世の中に無いものを作り出す。

   人を笑顔にする。

   お前夢はないのか。

息子:指一本動かすだけで億稼げる人間になる。

   ダメか。

父 :それは夢ではない。

   人というのは叶えたい夢があるから、しんどくても一生懸命働ける。

   お金だけ稼いでも虚しいだけだ。

息子:それなら聞くけどオヤジは地道にコツコツ働いてどんな夢を叶えたの。

父 :(少し間があって……)これからだ。

   飛行機の部品を作ってジェット機にのせる。

息子:飛行機な〜

   何年かかる。

父 :まあ見とけ。

   寝る。

ーーーーー    

父の気持ち、わかります。わたしも、仕事とお金の関係は未だによくわかりません。それでも「夢」はあります。

わたしは、オヤジさんに81マスに夢を書くことをおすすめしたいです。まん中は「飛行機の部品を作ってジェット機にのせる」。夢に「いつ」の日付を入れると完璧です。夢に日付を入れると、夢に近づく道のりが具体的になります。そして、夢が叶います。(オヤジさん、息子を見返してください)

M9notesプロジェクトはオヤジさんの夢を応援します。

それにしても、また連続ドラマを見るようになってしまいました。

中島正雄

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81マス

3×3の9マスがさらに9ケで81マスです。夢を叶える第一歩は、この81マスのまん中に「夢」や「目標」を書いて、どうすれば実現できるかを考えて、空いている残りのマスを埋めて行きます。ある程度スラスラ書けるかもしれませんが、あと何個となると、なかなかそうも行かず、考えに考え抜いて、最後は絞り出す感じで81マスが完成します。わたしは今、”夢の81マス”の事例を集めています。

この作業はとても楽しいです。小さなマスに書かれた、夢を叶えるために自分は何をするのかのフレーズや、目標を達成するために自分がすることは何かのフレーズは、どれも前向きで、プラス思考で、言葉に力があります。言霊というように、81マスにある全ての言葉に霊が宿ってることを実感します。

3×3の9マスは書いたことがあるという人もでも、紙に正方形の9×9の81マスだけが書いてあって、そこに一から夢を書いていくことを経験した方は少ないと思います。2時間あれば、ある程度マスが埋まると思います。もしかすると81マス書くとこができるかもしれません。たった2時間ですが、されど2時間。その2時間がなかなかありません。

言葉はいつか運命になります。マザー・テレサの言葉です。

81マスを改めて見直してみるとこれが素晴らしいです。書かれた言葉、フレーズはオーラを放っています。いつか、81マスに書かれたフレーズを集めて本を作りたいと強く思っています。

中島正雄

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わたしと夢の山

そんなことを思いつくのは日本人だからでしょう。

雨が降って、改めて日本人に生まれてよかった〜と思っています。

わたしの夢の山

前回の教室で第1号の”夢の山”が出来上がりました。夢の山を作るには、3×3の9マスのまん中に「夢」を書き、次に「夢を叶えるにはどうすればいいのか」を考えて、まわりの8マス、1マスに1フレーズずつ書きます。9マスが出来上がったら、さらに深く考えます。9マスのまわりのマスに書いたフレーズを、今度は新しい9マスのまん中のマスに書いて深く考えます。これで「夢の81マス」が完成します。81マスといっても、まわりの9マスのまん中のマスはダブっているので、フレーズは、81−8=73フレーズです。

段ボールの四角錐の頂上は、まん中のマスにある「夢」です。頂上目指して、四角錐の東西南北の4つの斜面に72フレーズの正方形を貼って、夢の山を作ります。第1号の夢の山に使った正方形のシールは4cm×4cmでした。これだと、シールとシールの隙間ができて段ボールの茶色が見えてしまい、作っておきながら美しくないと思いました。そこで、今回は5cm×5cmのシールを準備して夢の山を作り直しました。まだまだ改良の余地があるけれども、隙間が無くなって綺麗な山が出来上がりました。この山なら頂上まで登ってみたくなるでしょう。

松下幸之助さんは、”富士山は西からでも東からでも登れる。西の道が悪ければ東から登ればよい。東がけわしければ西から登ればよい。道はいくつもある。”と言っています。

自分の夢の山を真上から、右の斜面、前の斜面、左の斜面、後ろの斜面と色んな角度から見て、夢の頂上に登る方法はいくつもあこをわかっていただけると、夢の山は役目を果たしたことになります。諦めないで夢の山登りを続ければ、いつか必ず夢は叶います。

ということで自分の夢の山を何個も作って気づいたことがあります。マスを書きながら「このマス実現した」というマスがいくつかあります。わたしも少しずつ夢に近づいているようです。ぜひ、夢を叶えるために、夢の81マスに夢を書いて、夢の山を作って毎日眺めてください。夢に近づく行動がはじまり、夢が叶います。

次は、小さめの夢の山を開発しようと思っています。

中島正雄

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日本人でよかった

『M365』専用のトードーバックを作っていただくことになりました。今からとても楽しみです。

トードーバックは限定販売です。DMに案内を入れたいと思っています。

一切は空。

日本人は行列を作るのが得意です。わたしは並び方を教えてもらった記憶がありません。駅のホームでも、車で車線を合流するときも、飲食店の店前でも、順番待ちで並ぶことに文句を言っている人を見かけません。その理由を、精神科医・越智啓子先生著『無限のゼロ・パワー』を読んで知りました。

越智先生の著書によれば「日本人は生まれ変わる国の一番人気で、生まれるときに、行列を作って生まれて来ているそうです。だから、日本人は、行列を作るのが得意なのです」「それも一番人気の日本に行列してまで、選んで日本にいることは、とてもラッキーなこと」とありました。今を生きるわたしたちに、生前に記憶はありませんが、なるほど日本人のDNAの一つなんだと、納得してしまいました。

わたしの松山にいる知人・長坂是幸さんが自身の経験を本にした『1964年に僕が見た世界・ヒッチハイクとアルバイトで40カ国の旅』の中での、約60年前のフランスでの出来事です。
(ちょっと長めに引用)
フランスで初めての私設囲碁研究所は、ドイツから来た若いヴァーデンがやっていた。名前ほど、彼の腕は大したことはない。一緒に食事をすると安くあがるというので皆で金を出し合ってつくることになった。僕は(長坂さんは)女性に親切なものだから「手伝おうか」と言うと、「いいわ、いいわ」と言う。有り難い。久方ぶりに温かい飯が食べられる。(長坂さんはヒッチハイクでヨーロッパを旅しています)見ていたイギリス人が驚いて、「あの娘たちはよく働くな。前から知っているのか?」「いた、今日会ったばかりさ」「へえ、知らない人の食事の世話までするのか」
「それが日本人の女性さ」僕ば得意だった。
(引用ここまで)
長坂さんの得意げな顔が目に浮かびます。小泉八雲も言っている通り、日本の女性、日本人は世界一です。

天気予報どおりに晴れていたけれど夕方に雨が降ってきて買い物をしたとき、紙袋に丁寧にビニール袋を被せてくれます。わたしが知っている百貨店では、店内のBGMが「雨に唄えば」に変わると、外は雨が降り始める合図です。店員は、紙袋にビニール袋を被せてお客さまに渡します。そんなことを思いつくのは日本人だからでしょう。

雨が降って、改めて日本人に生まれてよかった〜と思っています。

中島正雄

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仏教つながり

2021年に東京・杉並でファッションブランド『mäisa』を立ち上げた、佐野舞華(さのまいか)さんと、打ち合わせをしました。mäisaのブランドコンセプトには「ありのままの自分と向き合い、自分の個性をあたためて生きて行く」という思いが込められています。佐野さんは、自分を大切にしながら前向きに生きる女性に寄り添ったブランド作りをしています。

佐野さんは祖父がテイラーだったことから、幼少のころから生地に囲まれて生活をしていました。自分のブランドを創りたいという夢を叶えるために、洋裁の専門学校へ行きます。自分のブランドを立ち上げるまでに、デンマークに行って糸の作り方から洋裁に関する学びを深め、本物のヨガを探しにインドまで行きました。彼女の得意技は、ひと針ひと針手縫いで仕上げていく、生地に立体感のある模様を作り出すスモッキングという技術と、10坪の部屋いっぱいにストックしている生地の中から、お客さまに合った生地を選ぶことです。彼女は今のところ、デザイン、パターン、生地の選定、縫製、タグつけ、お客さまのお手元に届くまで、全てを一人で行っています。

mäisaのブランドコンセプトには所々に、今の自分を見つめる”仏教の智恵”があります。9マスノート『M9notes』のベースは、仏教の最終バージョン”密教”のマンダラなので、こちらも”仏教の智恵”です。そしてこの度、佐野さんはM9notesのコンセプトに共感してくれて、手帳『M365』専用のトードーバックを作っていただくことになりました。今からとても楽しみです。

トードーバックは限定販売です。DMに案内を入れたいと思っています。

一切は空。

中島正雄