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青色のペンで、心を整える

青色のペンで、心を整える

ある日、M9notesを使っている松山の長坂是幸さんから、こんなメールをいただきました。

先日、ロフトにこんなポップがありました。
「青はストレスを解消し、集中力を高める」
今は、青のボールペンを持ち歩いています。
M9notesを開発していただきありがとうございます。
-長坂是幸 拝

青色の文字は、私たちの心や思考に確かな作用をもたらすようです。
実際、私自身も青インクのペンを好んで使っています。

青い文字で書くと、不思議といいアイデアが浮かんできたり、気持ちが落ち着いたり。
青色には、そんな「考えること」と「感じること」の両方を後押ししてくれる力があるのだと思います。

青は“思考の色”であり、“対話の色”

青インクの文字について語るなら、この人を外せません。
作家・片岡義男さんです。

片岡さんは、著書『万年筆インク紙 』の中でこう語っています。

「青は認識の色なのだ。認識を思考と言い換えるなら、青は思考の色だ。」

片岡さんは、小説の構想メモや下書きを書くときから青インクを使います。
それはまるで、心の奥深くにあるひらめきと対話しているかのようです。
青いインクの文字が、感性や直感を引き出すスイッチになっているのかもしれません。

ハガキ道の実践者・坂田道信さんもまた、青インクに強いこだわりを持つ一人です。
坂田さんは、平均1日30枚、年間でおよそ1万枚のハガキを書く方で、専用の郵便番号を持つほどです。

坂田さんが実践しているのは「複写ハガキ」という手法。
ハガキの下に同じサイズのノートを敷き、間にカーボン紙を挟んで、書いた内容をノートにも複写するというスタイルです。
そのカーボン紙の色も、やはり青。

「なぜ青なのですか?」と伺うと、坂田さんはにっこり笑って、こう答えてくれました。

「格好いいから。」

そして、こうも話してくれました。

「青色は、黒よりもやわらかくて、読む人に優しい印象を与えられる。」

誰かにハガキを書くという時間は、同時に自分自身と向き合う時間でもあります。
坂田さんが青色を選ぶのは、心と対話する手段として、自然に行き着いた答えなのかもしれません。

青インクで心が整う

サッカー日本代表でキャプテンを務めた長谷部誠選手の著書『心を整える。』。
実はこの本、全ページが青インクで印刷されています。
まさにタイトル通り。印刷にまでその精神が貫かれていて、思わず「さすが」と唸りました。

青インクには、思考をクリアにし、気づきや発見を促す力があります。
そして同時に、心を落ち着かせ、前向きに整えてくれる力もあるのです。

M9notesと青色インクの相性

M9notesの紙の色は、目にやさしいクリーム色です。
この色は、青色インクがもっとも映えるように設計されています。

青色インクで、ひらめきをキャッチ。
M9notesで、思考を整理。

M9notesと青色ペンは、考えるための最高の道具です。

(中島正雄)