19歳の夢

秦あかりさん(19歳)の夢は、女子プロゴルファーになってアメリカツアーに参戦することです。彼女に聞いてみると、この夢は小学2年生のとき、アメリカで活躍するアイちゃんこと宮里藍選手をテレビで見て、その夢を抱きました。お母さんに「プロゴルファーになりたい」という夢を話して、ネットで調べてコーチを探しました。隣町にコーチが見つかって、そこの門下生になり、現在に至ります。

彼女を見ていると、気負っている感じが全くしません。わたしからすれば、少し物足りなさを感じたりもしますが、自然体で、まわりも楽しませながら、自分もゴルフを楽しんでいるような感じがしました。これまでのプロになる選手のイメージは、小さいころから親がスパルタで育てるか、養成学校のような全寮制の私立の学校に入り、朝から晩まで練習漬の日々を過ごすのがマストのような気がします。

彼女はそのどちでもありません。アメリカツアーに参戦するという目標から、英語を勉強しているといいます。大学も英語中心。アルバイトはゴルフ場のキャディーをはじめました。全て、プロになってアメリカのゴルフツーに参戦するためです。彼女には明確な夢があります。彼女は、夢を叶えるためにやるべきことが明確にしていました。それも、アメリカで活躍している大谷翔平選手に影響され、夢を81マスに書いてい、大谷選手と同じように壁貼って毎日見ています。

今年のプロテストは初日に緊張してしまいスコアを崩し、2日目、3日目でも挽回することができずに終わりました。一年に一度のプロテストは来年です。岡本綾子も知らない女子プロを目指す19歳は、少しずつ夢に近づく努力をして、気負わずにベストを尽くしています。

中島正雄