全日本男子バスケの苦集滅道(問題解決)

全日本男子バスケチームのみなさま、協会のみなさま、ファン、スポンサーのみなさん、沖縄バスケのみなさま、W杯3勝2敗、アジア1位、そして、2024パリ五輪出場決定、おめでとうございます。みなさん、見事に目標を達成されました。夢を実現しました。とても素晴らしいです。

今回の全日本男子バスケW杯を9マスノートの「問題解決」のフレームワークを使って振り返ってみます。問題解決のフレームワークはお釈迦さまが説いた「苦集滅道」の智恵を使います。これが9マスノートと非常に相性がいいです。問題解決をして意思決定することは、わたしたちの日常生活の中で、毎日起こることです。そこに9マスノートを使うのがおすすめです。

9マスノートの問題解決フレームワークは、まん中のマスに「問題」を書きます。まん中下のマスは「現状」、まん中左のマスは現状の「原因」、まん中上は「理想」、まん中右は問題の「解決策」を書きます。マスに書いては眺めを繰り返し、現状→原因→理想のマスを埋めて行きます。そして、解決策を導き出し考えます。この方法を使うとアイデアや閃きが頭に浮かびやすく、早く、深く、考えることができます。空いているマスもメモに使って考えます。

ではわたくし独自に全日本男子バスケW杯を振り返ります。
まん中のマスは「全日本男子バスケ」と書きました。まん中下の現状は「Bリーグ」、まん中左の原因は「経験不足」、まん中上の理想は「アジア1位」、まん中右の解決策は「日本バスケのスタンダード」と書きました。

日本男子バスケの現状は「Bリーグ」です。どうしてBリーグが出来たかというと、2020年東京オリンピック開催が決まった2014年に、日本男子バスケはFIBA(国際バスケットボール連盟)から国際大会に参加できないという制裁を受けていました。その原因の一つは国内に日本リーグとbjリーグの2つがあることでした。この問題を解決するために「Bリーグ」が発足しました。この機会に古くからあるしがらみを捨て、初代会長にはサッカーJリーグを作った川淵三郎さんが、全日本チームを担当する技術委員長に東野智弥さんが就任しました。(わたしは、日本バスケ界の今の成果は、この二人にあると思っています)

今のBリーグがあるのは、日本男子バスケのさまざまな経験不足をFIBAに指摘を受けて解決した結果なのです。そのおかげで、日本バスケの経験値も確実に向上しています。男子バスケは、2016年のW杯5敗、東京五輪3敗と国際試合で結果が出ないのに対し、女子バスケは東京五輪で銀メダルを獲得しました。その成果を導き出した原因は東野委員長が招聘したトム・ホーバスHCです。

日本男子バスケは、今回のW杯の目標に「アジア1位」を掲げて臨みました。アジア1位になるということは、最低でも世界ランクで格上のヨーロッパのチームに勝たなくてはいけません。アジア1位になることは、世界で12枠しかないパリ五輪の出場することができます。これが、今回のホーバスHC率いる全日本男子の明確な目標でした。

この目標を達成するために、東野委員長が東京五輪の日本女子バスケの試合を見ていて閃きました。「トム・ホーバスHCを男子のHCにする」。女子バスケのように「日本男子バスケのスタンダード」を作れば、アジア1位の目標を達成できると確信したのだと思います。

トム・ホーバスHCが考えたW杯の目標達成するための解決策は、「強固なディフェンス、切替の速いスピード、3ポイントシュート、データ収集と分析、チーム内で役割を明確にする、そしてなにより、自分のことを信じること」でした。

今回の全日本男子バスケは、この解決策を実行して目標を達成しました。とても素晴らしいです。次回は解決策を深く振り返ってみたいと思います。

(中島正雄)