うどん、空海、高野山。

 弘法大師=空海。
 6月15日は、空海の誕生日です。774年生まれなので、今年は1250年の記念の年です。

 空海がどんな人だったのかは、本を読むか、映画を観るか、インターネットで調べます。わたしのおすすめは、本なら司馬遼太郎の『空海の風景』と川崎一洋著『弘法大師空海と出会う』(岩波新書)、映画は2つあって、ちょっと古い北大路欣也さんが空海役の『空海』、染谷将太さんが空海役の『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』のどちらも面白いです。

 空海を知る上で気になる人がいます。天台宗を開かれた最澄です。平安時代の日本に二人の天才が居合わせました。最澄と空海は日本に仏教を広めた人です。今の日本で仏教というと、どうしても宗教という印象が強いでしょう。仏教は宗教に違いありませんが、わたしは、当時は誰もが知りたかった、最先端の人間の本質を知る智恵だったのではないかと思います。

 わたしが空海が好きになったのは、9マスノートを使うようになってからです。9マスノートは、空海さんが遣唐使で唐から持ち帰った「マンダラ」が元になっています。もしあのとき、空海さんがマンダラを日本に持って帰って来なかったら、9マスノートは無かったかもしれません。
 空海が唐から持ち帰って親しまれているものに「うどん」があります。空海が生まれた善通寺、香川県は”うどん県”として多くの観光客を集めています。他にも空海さんの身近なエピソードがあります。ことわざ「弘法も筆のあやまり」の弘法は空海のことです。空海は字も上手でした。「いろはにほへと」を考えたのも空海です。そして、高野山を作ったのも空海です。

 高野山は和歌山県にあります。高野山は欧米人でいっぱいです。高野山はエンターテインメントです。関東の人にはあまりなじみがありませんが、ぜひ一度行っていただきたいです。遠くに行かなくても、いいモノが近くに沢山あります。アメリカに行かなくても日本にあります。空海が日本に残して、1250年経った今でも役に立っていることが沢山あります。

今日も、「M9notes」に来てくれてありがとうございます。
今年はわがコンピュータリブ社も創業25周年。こんな年に東京国際フォーラムでイベントを開催できることに感謝します。
6月26日、東京国際フォーラムで書く・聴く・座るの瞑想を体験「一瞬の集中力を手に入れる一日」を開催します。素晴らしい一日にいたします。イベントは「家から出て人に会う」、出会いです。出会いは人生を豊にします。

中島正雄