マイツールは、パソコンのソフトウエア(アプリ)の一つです。西順一郎先生のマネジメントゲームで勉強している人たちが多く使っています。マイツールを一言でいうと、ワープロ感覚のデータベース言語。マイクロソフト社のエクセルでもなく、ワードでもありません。
マイツールは、今ではインターネットでも入手できません。人伝に入手します。入手困難な時代遅れのソフトウエアです。わたしはマイツールを長く使っている方だと思いますが、マイツールの良さを上手く説明できません。でも、わたしの身の回りには、マイツールでやった方がいい仕事がまだまだ沢山あります。
2ヶ月前、「どうしてもマイツールを仕事に使いたい」という従業員300人の飲食店を経営する社長に会いました。わたしは社長に、本当にマイツールを使うのですか?、マイツールを使って何をやりたいのですか?と聞きました。社長は「わたしたパソコンを使ったことがありません。とにかく今、マイツールを仕事に使いたい」と言います。わたしは、ならば先ずマイツールで名簿を作ったらいかがですかと社長に言って別れました。
久しぶりに、その社長に会って社長のパソコンの中を見ました。社長はマイツールを使っていました。わたしの見たところグッドです。2ヶ月もすると、だいたいの人がマイツールを諦めていまする。社長とマイツールの話になりました。「言われた通りマイツールで従業員の名簿を作ろうと社内を探しましたが、パッと一覧できる名簿がありませんでした」。社長は社内で”発見”をしました。「名簿にTシャツのサイズを入れようと思います」。社長に新しい”アイデア”と”ヒラメキ”がありました。わたしはそれを聞いて、素晴らしいと思いました。社長も素晴らしいし、マイツールも素晴らしい。ちょっとした思いつきを直ぐに仕事に反映していく、改善のはじまりです。
時代遅れのソフトウエアが、社長に新しいアイデア、気づき、発見、ヒラメキを与えてくれています。マイツールを使ってやると決めた社長の直感は正解です。
今日も、「M9notes」に来てくれてありがとうございます。
新しいアイデア、気づき、発見、ヒラメキが欲しいときの他の方法は、9マスノートに書くことです。本当です。
中島正雄