“夢”に登る準備をしよう

夢の山を作る手順は、自分の夢を紙に書くことからからはじまります。わたしたちが考えた手順は、A3用紙の左側に正方形3×3の9マスが、右側に9マスを展開した正方形の81マスを用意しました。9マスの1マスは5cm×5cmで気にせず字が書けつ大きさです。81マスの方は2cm×2cmの正方形で、このマスに書き込むには指先を器用につかって小さくしかも後で読める大きさの文字を書くか、そこに入る文字数を考え、不要な言葉を削ぎ落として言葉と言葉を組み合わせたフレーズを考えて書きます。はじめにこのA3用紙の81マスを完成させます。

まず左側の9マスのまん中のマスに自分の夢を書きます。次に、9マスをじーっと見ながら、「自分はどうすれば夢を実現することができるのか」と考えて、頭に浮かんだことをまわりの8ケのマスに1マスに1つずつ書いていきます。これを繰り返して9マスを埋めます。左側の9マスが埋まると、右側の81マスに展開して、自分の夢の実現方法を更に深く考えます。時間はいくらかけてもよろしいです。

教室の最後に参加者の方から「大谷選手はこの81マスをどのようにしていたのですか」という質問がありました。大リーグで大活躍中の大谷選手の81マスは有名な事例です。わたしは、佐々木亨氏が大谷選手の少年時代から大リーガーになるまでを丁寧に取材して書かれた素晴らしい本『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』の中にある、大谷選手の高校時代の野球部・佐々木監督とのエピソードを思い出し紹介しました。「大谷選手は81マス(目標達成シート)をいつも見るようにドアに貼っていたようです」。

教室の次の日、大谷選手の質問をいただいた方から、「家の玄関に81貼りました!」とうメッセージと一緒に81マスがドアに貼られた写真が送られて来ました。素晴らしい!他人に言われてたことを直ぐに実行できるその素直さが素晴らしい!夢の山の頂上に登る準備は整いました。夢の実現に向かう行動がはじまっています。

中島正雄