ワークショップの制限時間に合わせて、90分で夢を視覚化できるように考えました。わたしは、時間が短いということで単純に、本来の9マス×9ケの81マスを、9マス×4ケ+5マスの41マスにしました。そして、41マスで、手のひらに乗る縦横高さが8cmの四角錐の夢の山を作るワークショップを考えました。それを先日、神戸で実施しました。改良の余地はあるけれど、良かったのではないかと思っています。けれどわたしは、どうしても81マスを41マスに減らしたことに引っかかっています。
四角錐の4つある山の斜面には、2cm×2cmのマスが9ケあります。4つの9マスに書き出したフレーズの収まりがいいので、作っていて気持ちがいいです。これが、81マスになると、単純に考えただけでもマスの大きさが2cmから1cmの半分になり、その中に文字は書くのは困難です。ならばどうするか。斜面をば四角錐を倍の八角錐にしてみてはどうだろうかと考えました。
わたしは、会社に向かう電車の中でメモ帳に手書きで図面を書き、会社に着いてパソコンの”イラストレータ”で図面を書いて、プリントしてカッターで切り、八角錐を組み立てようしました。これが組み上がりません。山になりません。ネットで調べると、そう簡単に出来るモノではないと知ると、こうなったら出来る人に頼むしかありません。友だちを探しました。設計できる人、図面が描ける人、わたしがお願いできる人、一人いらしゃいました。大先輩の木原正勝さんです。
こちらから突拍子もないお願いをするのにメールでは失礼かと思いましたが、メールにしました。直ぐに返事が返って来て、そのあとまた直ぐに紙で作った八角錐の写真が送られて来ました。すごい、こんなに早く。さすが木原さん。わたしが実物を見たいと言うと、明日持って行くとおしゃいます。
木原さんと神保町の事務所で、木原さんの作った八角錐を見ながら打ち合わせをしました。試作品第1号は、わたしが斜面に2cm×2cmのマスを9ケ入れたいと言ったものですから、斜度のキツイ尖った高い山でした。その八角錐と何故か机の上にあった富士山の模型を見て、木原さんは「富士山は美しいね~」と言いました。「このくらいなだらかだと登りやすそうだね~」と……
次の日の朝、木原さんからメールが届きました。メールには3つの八角錐の写真があります。できればA4サイズの紙で作りたいという要望も加わり、手のひらに乗るサイズ10cm×10cm×10cmに収まった八角錐が並んでいます。「どの高さがよろしいですか?」今度はわたしが木原さんの所に行きました。
素晴らしい!木原さんの作った八角錐には、富士山の美しさも加味されていました。この美しい山なら登りやすそうです。この山に夢を書いたら叶いそうです。木原さんありがとうございます。八角錐の裏に「with M.kihara」と入れさせてください。
今日も、「M9notes」に来てくれてありがとうございます。
美しい八角錐の夢の山が出来てとてもうれしいです。早くどこかで作ってもらいたいです。
登りやすいと山の形とは、流石、木原さんです。
中島正雄