書くめい想

昨日の「夢の山を作る教室」の参加者は午後の部が2人、夜の部が1名、そしてなんと、初めて”夢の山”を作り上げたました。第1号は、「ジーパン屋になる」という夢を掲げたウドノさんでした。午後も夜の部もとても素晴らしかったです。4時間あれば、夢の山が完成することがわかりました。

ウドノさんを例にすると、一回目の受講が1ヵ月前でした。2回目の前に、”前回のことは忘れてしまった”と心配をされていましたが、始めてみると、集中力も、紡ぎ出す言葉も良かったです。余計なコトを削ぎ落としたリズミカルなフレーズが、マスの中に書き込まれました。1回目の続きから始めて、2時間、休むことなくみっちりできました。「夢を叶えるために、自分はどうすればいいのか」と自分と向き合って、81マスに言葉を埋めたウドノさんは、前より自信に満ちた感じで、81マスを説明する言葉も力強かったです。

午後に来てくれたのは、わがプロジェクトの仲間の秦万里子さんとお友だちの方でした。午後1時から4時まで、9マスで自己紹介を考えるウォーミングアップから始めて、一気に大きな紙の81マスを完成させました。二人とも集中力がすごかったです。ウォーミングアップが終わって3時まで、あっという間の1時間半でした。日常ではなかなか作ることのできない、自分と向き合えた時間でした。

秦さんは81マスを書き終えて、「今の自分の頭の中はポップコーン状態だ」と言いました。ポップコーンと言えば映画館で、ガラスケースの中で売っているイメージです。ケースの上の方にある釜の中でトウモロコシの粒が温められ、そのうちにどんどんと音をたて弾け飛んでケースの中にたまっていきます。81マスに書く前は、ポップコーンのようにアイデア、気づき、発見、ひらめきがどんどん出てくるけれど、飛び散ったポップコーンのように秩序はなく、頭の中が散らかっている状態で、次に自分は何をしたらいいのかわか、何から手を着けたらいいのかわかりませんでした。正方形の3×3の9マスがさらに9ケの81マスに、頭の中で散らかったモノを並べてみると、今の自分がわかってきたようです。

夢の山を作る教室は、自分と向き合う時間を作る教室だと思いました。そう、”書くめい想”ではないかと思いました。みなさん素晴らしかったです。

中島正雄