マスがあるから書ける

昨晩は神戸で81マスのまん中に夢を書いて、まわりのマスに「どうすれば夢を叶えることがでるか」を自分に問いながら考えて計画を1マスに1つ書いて、81マスを完成させます。そしてさらに、81マスから高さ22cmのピラミッドの夢の山を作る教室を開催しました。

参加者は13名、わたしにとって過去最大の人数でした。もし全員が夢の山を作ることができたら、その山を北アルプスの山々のように並べたら、どんなにいい景色だろうかと想像するとワクワクしました。このようなことはまだ誰もやっていないでしょう。与えられた教室の時間は3時間です。時間内に81マスを完成させ、さらに山を作るにはちょっと難しいと思っていました。参加者の中には9マスを使うのが初めての方もいました。参加者のみなさんには、3時間後に夢の山を完成さるという目標を強く持ってもらいました。

まずウォーミングアップです。9マスで1分間の自己紹介を考えてもらいました。9マスに少し慣れて、残り2時間30分で夢の山を作ります。81マスを1時間半で完成して、残りの1時間で夢の山を作ればなんとかなるかもしれません。自分で自分のことを考えて、頭に浮かんだことを言語化して紙に書き出す教室は、とても静かです。講師は何もすることがありません。マホやパソコンばかり使っているみなさんは、3時間も手にペンを持って紙に書くという所作は久しぶりだと思います。それでも、久しぶりに見た自分の書いた文字、忘れかけていたスキルを思い出すにはそんなに時間はかかりませんでした。

最初は何を書いていいかわからない人も、書いているうちに書けるようになります。正方形のマスがあるからです。正方形のマスを眺めていると、空いているマスに何か入れたくなります。これが白紙の紙だとそうはなりません。正方形の3×3の9マスに向かって考える智恵の一つがここにあります。

81マスは、それぞれ自分の夢や目標を考えているので、みな違います。だから、わたしが参加者みなさんのお手伝い出来ることはあまりありません。わたしが出来ることは、参加者のみなさんを信じて応援することです。1時間があっという間に過ぎました。みなさんいい集中力です。81マスを書けている人もいれば、何も書いていない人もいました。この教室はそれでOKです。それでも、最後には全員夢の山を作ることができました。

今日も、「M9notes」に来てくれてありがとうございます。
大人が子供のように、指先を器用に動かして段ボールの山を組み立てている姿は楽しそうでした。小学校の図画工作の時間を思い出します。

中島正雄