ホームページはファンと繋がる“新しい”メディア

「先日の十五夜さまは吸い込まれる美しさでしたね」と、こんな素敵なメッセージがホームページの問い合わせフォームから届きました。

ホームページを新しいメディアにすると宣言して、まだ4日。ホームページがはじまって四半世紀が経った今ごろになって、糸井重里さんほぼ日サイトの「今日のダーリン」にインパイアして、はじめてはみたものの、わたしの書いた文章など誰が見ているかもわからず、誰も見ていない可能性の方が大きく、こうして独りよがりの文章を自社サイトのトップページに掲載してます。この歳にもなれば、そんなに早く結果が出るモノではないとわかっているつもりだし、早く手に入れたモノは早く手を離れて行ってしまうという経験も数多くしてきています。

わたし自身、“ホームページの新しいメディア”はどんなメディアなのかということが明確でないからタチが悪いです。いくら考えても時間ばかり過ぎるので、そこは考えない、とりあえずやる、わたしは、西順一郎先生が教えてくれたソニーの精神「直ぐやる、後で直す」で進むという選択しかありません。

4日目に反応がありました。新月の日に手帳を買ってくださったお客さまからでした。わたしたちは、ホームページをリニューアルしたことをお知らせしていませんでした。それなのに、見てくれていました。わたしたちのホームページが、お客さまとわたしたちをつなぐメディアになっています。わたしたちにとっては十分新しいメディアです。ホームページの先にはわたしたちのファン(人)がいます。

わたしが考えている「新しい」は、無理矢理に来させない、読ませない、見せないことです。わたしたちのホームページを偶然に見つけてくれて、アッと思って見てくれた。面白そうだと思って、もっと見てくれた。こんな偶然が増えてくれたらいいな〜と思っています。

でも、仏教が「偶然はない」と教えてくれています。

中島正雄