宮島の空海さん

広島に行ったなら、世界遺産で日本三景の「宮島」に行かない選択はありません。ということで宮島に行きました。平和公園の近くのホテルに滞在していたので、原爆ドームの近くの川から、宮島行きの車(船)高の低い船に乗って宮島に行きました。川を20分と海を20分、40分で宮島に着きました。

宮島に12時前に着き、参道のお土産物街で名物の牡蠣を食べます。賑やかな参道を抜けると、写真でよく見る海の中にある赤い鳥居が出現します。ちょうど潮が引いていて鳥居の側まで行くことができました。厳島神社の中を通って、外にでると真言宗のお寺があります。真言宗といえば空海さんです。

宮島は思ったより広いです。「弥山」という山があり、空海さんに縁が深いと聞きます。それを聞けば行かない選択はありません。ロープウェイを乗り継いて山を登ることにします。ロープウェイは、山頂の手前までです。地図では、空海さんと縁のあるお寺は、そこから30分とありましたが、いきなり非日常の山道は、わたしたちの足では、実際は30分どころではありませんでした。

ロープウェイの駅から5分くらい山道を降り、そこから結構な山道を登ります。途中、何度も心が折れそうになります。わたしは「空海さんお助けください」のエピソードを思い出し、「南無遍照金剛」「南無遍照金剛」と何度も唱えて登りました。それでも、あと少しということろで、足が止まってしまいました。わたしは、"また来ればいい"と思いました。足先は山頂と反対方向に向いていました。

そうだ、こうなったら大日如来も呼ぶしかないと思い「オンアボキャベイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハラバリタヤウン」を唱えました。そのとき、たぶん、空海さんと大日如来がわたしたちの後ろにやって来て、わたしたちの向きを変えて、山頂まで背中を押してくれたと思います。本当です。少し身体が軽くなった気持ちがしました。わたしたちは無事、霊火堂と弥山本堂にたどり着くことができました。

弥山本堂の本堂に入ると明るい顔の空海さんと、紺色の布に金色で書かれた金剛界マンダラと胎蔵マンダラがありました。マンダラは二つで一つなのですね。なぜか帰りの山道は楽で早く感じました。空海さん、大日如来、ありがとうございました。山頂はまた今度にします。

中島正雄