いい道具といい出会い

わたしはモノが大好、道具から入るタイプです。そして、物欲が止まりません。昨日、松本洋紙店・松本友さんとYouTubeライブで対談しました。対談は、わたしの神保町のオフィスのビデオ+パソコンからと松本さんのiPhoneからも配信をしました。視聴者は、パソコンの方が3人、iPhoneが2人、合計5人。久しぶりにやったわりには5人も視聴してくれました。おまけに「いいね!」も着けていただき、気分のいいライブでした。ご視聴いただきありがとうございました。

ライブの内容は、松本さんが最近ハマっている「万年筆」でした。ハマったことがある方はおわかりだと思いますが、この沼は実に深いです。わたしも経験者の一人ですからわかります。松本さんは、所蔵している万年筆を10本くらい持ってきて、カメラの前で説明をはじめました。松本さんの現在一番のお気に入りは、パイロットのキャプレスでした。わたしも持っています。ノックするときに何度かペン先で親指を刺しました。ペン先が刺さると血が出ます。それをのぞけば素晴らしい万年筆です。パイロットのインク「色彩雫」を入れて、普段使いで使っています。青色の文字が心を整えてくれます。

松本さん所蔵の万年筆はパイロット製が多かった。日本の万年筆の御三家はパイロット、セーラー、プラチナですから、まあ、王道だと思います。松本さんの万年筆放浪記を聞いていると、どうも世界三大万年筆のモンブラン、ペリカン、パーカーを避けています。この沼を避けては通れないと思いますので、この先が楽しみです。松本さんには大いにハマっていただきたいと願います。

わたしも"万年筆は仕事の道具"と勝手に定義づけて、自分のスタイルを確率するまで随分と物色してきました。手紙を書くときはペリカン、宛名書きはモンブラン、81マスを書くときは万年筆博士のオリジナルというパターンに落ち着いています。松本さんは「万年筆のインクを買うと本業の紙が売れる」と言うのです。それなら仕方がありません、万年筆を買い続けるしかないでしょう。

わたしから松本さんにもう一つアドバイスするならば、「道具は買う店、誰から買うかが重要」ということです。その道の一流のプロが使う道具には、必ず道具をメンテナンスするマイスター、つまり人がいます。いい道具を通じて、いい出会いがあることを願います。

わたしが81マスを書くときは、パイロットの青い軸のキャップレス、ペン先は細字(神保町金ペン堂で調整)、インクはパイロットの色彩雫の綺麗な青色の「紺碧」、のセッティングです。

中島正雄